ソフトバンクは7日、楽天戦(みずほPayPayドーム)に5-3で勝利した。先発したリバン・モイネロ投手は7回3失点。ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手が3勝目、松本裕樹投手が2セーブ目を挙げた。打線は1点を追う8回2死満塁で柳町達外野手が逆転の3点三塁打。試合をひっくり返して、連敗をストップした。試合後、小久保裕紀監督が取材に応じた。コメントの全文は以下の通り。
――柳町選手の代打は決めていた?
「決めてないですよ。なんとなく。川村よりは柳町かなという感じですね」
――中村晃選手のプレーが勝利に導いた。
「近藤の後が(重要)、というのは重々承知なんですけどね。それが今日は中村晃で行こうということに決めて、見事その期待に応えてくれました。(7回)先頭バッターのダイビングキャッチね。あそこの流れ的にはすごく大きなプレーだったんで、今日は晃(中村)の活躍がなければ勝ってないと思います」
――モイネロ投手の投球をどう見ていた?
「今の打線の状態だったら、0点でいかないと負けると思っていたんでね。よく逆転してくれましたね。モイネロはまた中6日で来週がありますので。ヘルナンデスと津森、松本あたりが登板間隔が開いていたので。まだ全然いけそうだったんですけど、チーム事情で交代しました」
――オスナ投手が不在の中、9回は松本裕投手に託す?
「オスナ抹消が決まった時点で、松本裕にはクローザーということを伝えていましたのでね、なかなかアドレナリンが出まくった凄いピッチングでしたね」
――50勝到達。ホームで連敗を止めた意味は大きい?
「ここまで貯金があると、緩みじゃないんですけど、難しいんですよ、戦いに行くのがね。その中で今日は正直、負けられないなと思って。そんなにシーズンで思うことはないんですけど、今日はその1日だったのでね、本当に見事に逆転できて。7月が2勝3敗ですけども、今日の勝ち負けは全然変わるので、非常に大きな1勝だと思います」
――シーズンの中でも大事な一戦だった。
「5月に2つあって、今日ですね。久しぶりに」
――常に「隙」という言葉でナインを引き締めている中での連敗だった。
「隙は全くないです。全然ないんですけど、ここまであると連敗してもまだどのくらいあると考えるじゃないですか。その中で、打線全体が元気なかったので、ちょっと気になるなと……。今日勝つことで、そこはストップするかなと思うので、大きな試合だったと思いますよ」
――昨日は「ワーストゲームだった」と話されていましたが、選手に声をかけたりなど。
「全然かけていないですよ。僕の一問一答をみんな見ていると思うので、あなた方の力を借りています。わざわざ言わないです」
――柳町選手の起用が的中した。
「スタメンで行った時にそれくらいやってくれたら一番いいんですけど、出て昨日も打てなかった中で、今日は代打だった。今日はあの一振りで勝ったので、本当に素晴らしい。なかなか打てないですよ、あの場面。連敗中でね、素晴らしい一打でした」
――刺し込まれていた直球を最後には打ち返した。
「あれを狙ったカウントから仕留められたらもっと率は上がるので、もともと内から入って向こう(左翼方向)に打つバッターなんですけど、真っすぐを狙った時だけはパチンと打てるというのは1軍の基本だと思う。だからそこをね、まだまだ成長していかないといけないので、そこの高みは目指してほしいです」
――5回を終えて無安打だった中で、栗原選手、近藤選手に安打が生まれた。ナインを勢いづけた。
「近藤の心配はしていないです。その後の晃が繋いでくれたのが大きかったね」
――連敗で迎えた中で、中村晃選手の存在感も光った。
「正直、困った時に晃に頼ってしまったという試合です。打順的にも、オーダー的にも」
――8回、満塁のチャンス。連敗という空気で、ああやって結果を出すことは、いつも以上にパワーが必要。
「よく打ったよ。本当に今日はポイントになる試合だと思っていたので、これで1個、リセットできます」