言葉に滲んだ怒り…高谷コーチが否定した“迷い” 海野隆司が乗り越えた弱気と不安

  • 記者:竹村岳
    2024.06.23
  • 1軍
ソフトバンク・海野隆司【写真:竹村岳】
ソフトバンク・海野隆司【写真:竹村岳】

12日のヤクルト戦では首脳陣から苦言…「戦う姿勢を感じられなかった」

 自分が前さえ向いていれば、必ずやり返すチャンスは来る。悔しさを受け入れて「堂々としていた」から、その姿が嬉しかった。ソフトバンクは22日のロッテ戦(みずほPayPayドーム)に3-1で勝利した。8回1失点で5勝目を掴んだのが、大津亮介投手だ。前回登板に引き続き、バッテリーを組んだ海野隆司捕手は、どんな意識で試合を組み立てたのか。高谷裕亮バッテリーコーチが重要だと語る「指だけじゃ伝わらないこと」に迫る。

 初回、先頭打者の岡に対して初球を二塁打される。2死一、三塁とし、佐藤都に先制の適時打を浴びた。その後は要所を締めて打線の援護を待った。7回に打線が同点に追いつくと、101球を投げていたが8回のマウンドへ。上田、ポランコ、ソトを3者連続三振に仕留めて、雄叫びを上げた。大津の粘りと気迫が、打線の逆転を呼び、勝利へと導いた一戦だった。

 前回登板は12日のヤクルト戦(同)。5回7失点で3敗目を喫した。4回2死満塁で打席には高卒1年目、プロ2打席目だった鈴木。直球を投げることなく、5球目のスライダーを左前に運ばれた。小久保裕紀監督が「打てるものなら打ってみろという気持ちがバッテリーにあったのかどうかはすごく大事」と言えば、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)も「戦う姿勢を感じられなかったのが残念だったし、この姿ではマウンドに上がれないよという話はしました」と、厳しく言及されるシーンとなった。

 小久保監督の言葉は「海野もしかりです。海野がそれを引き出したかどうか。真っすぐは0球だったでしょ」と、バッテリーを組んだ海野にも向いていた。反省と悔しさを踏まえたこの日。海野はどのように、大津を引っ張っていったのか。

(竹村岳 / Gaku Takemura)