母の日にやっと言える「僕が稼いだよ」 初任給で贈ったモノ…新人3選手の感謝の思い

ソフトバンク・村田賢一、澤柳亮太郎、廣瀨隆太(左から)【写真:竹村岳】
ソフトバンク・村田賢一、澤柳亮太郎、廣瀨隆太(左から)【写真:竹村岳】

それぞれが語る母への感謝

 毎年、5月の第二日曜日は“母の日”です。ルーキーたちは、プロ野球選手として迎える初めての母の日に、どのような思いやプレゼントを渡したのでしょうか。廣瀨隆太内野手、村田賢一投手、澤柳亮太郎投手に母への思い聞くと、それぞれの思いや関係性が垣間見えました。「いつもありがとう」「僕が稼いだよ」。3者三様の感謝の伝え方をご覧ください。
 
○廣瀨隆太内野手

――母の日ですが、お母さんに何か贈ったりはした?
「今のところまだしてないです。今のところは!」

――これから贈る予定?
「なんか贈ろうかなと思います」

――プロに入って1年目ということで特別な思いがあるのでは?
「確かに自分のお金でプレゼントするんで、確かにそれはちょっと違いますね」

――どんな気持ちを込めますか?
「普通にいつもありがとうです(笑)」

――今まで母の日にプレゼントをしたことは?
「花とかは買ったことあります」

――渡す時にどんな言葉を伝えた?
「『いつもありがとうございます』って(笑)。喜んでいました」

ソフトバンク・村田賢一【写真:竹村岳】
ソフトバンク・村田賢一【写真:竹村岳】

〇村田賢一投手

――母の日ですが特別なことは何かありましたか?
「特別なことですか? 母親が日本酒好きだって言うので、送りましたよ」

――それは毎年送っているんですか?
「いや、今年から稼ぎ始めたので(笑)。だって毎回あれですよ、なにか買うじゃないですか、買っていくと『私が稼いだんだけどね』とか言い始めるんで、なんてひどいことをと……(笑)。毎回そんなやり取りをしていますね。今年は僕が稼いだよって言えます」

――自分で稼いだお金でプレゼントするのはどんな気持ち?
「特別な感情はないです、自分的には」

――プロに入ってどんな感謝の気持ちを伝えた?
「プロ入ってからはもちろん、『これから頑張りますので』とかっていうような感じはありましたけど、 母親的にはいつも通りというか、そんな感じでした」

――高校や大学時代の寮母さんにプレゼントを送ったりはしなかった?
「それ、考えたんですけど、寮母さん全員変わってるって言われて、え、そうなんですか? ってなって。それが高校も大学もそうだったので、じゃあしょうがないかって」

――お母さんからの感謝の言葉は?
「いいお酒を送ったら『良すぎて飲めない』って言われたんで、今度はグレードを落として送ろうかなと思ってます。飲めるやつを」

――お母さんは村田選手が帰ってきた時に一緒に飲みたいのでは?
「飲めないとは言ってますけど、多分、ガブ飲みしてます(笑)」

――村田選手は何のお酒が好き?
「瓶ビールが好きですね。瓶ビールに、小っちゃいグラスが最高です。色んなの飲んだんですけど、最終的に行き着くとこは瓶ビールです。例えばですけど、キスの天ぷらとかに、日本酒とかもいいんですけど、やっぱり瓶ビールです」

ソフトバンク・澤柳亮太郎【写真:竹村岳】
ソフトバンク・澤柳亮太郎【写真:竹村岳】

○澤柳亮太郎投手

――母の日は、澤柳投手にとってどんな日ですか?
「ここまで来られたのも両親やお母さんのおかげ。とにかく感謝なので、プレゼントを送りました。コーヒーマシンが欲しいと言っていたので、送りました」

――母親はどんな人ですか?
「お母さんは、厳しいというか。ちゃんとモラルやマナーとか、謙虚さを持っていないと指摘されました。そういうところを築いてくれたのがお母さんだと思います」

――澤柳家の教育はどんなものでしたか?
「ずっと言われてきたのは、自分は剣道をやっていたんです。なので、礼儀とか挨拶、謙虚さ、感謝、そういうところは厳しく言われてきた家だと思います」

――剣道は小学校の時?
「小学校1年生から、中3までやっていましたね」

――社会人時代は、特に苦労をされた時だと思いますが、初任給は何をしたか覚えていますか?
「お母さんにですか? なんかしたっけな……」

――プロに入ってからの初任給ではどうですか?
「うちのワンちゃんが、手術があったのでそれの費用を僕が出しました」

――犬種とお名前を聞いてもいいですか?
「柴犬の『ふうちゃん』です。めちゃくちゃ元気になりました」

――1年の1度の母の日、なかなか会える距離ではないかもしれませんが、感謝は伝えていきたい。
「なんかあるたびに気にかけてくれる。家族が一番の味方だと思いますし、プロの厳しい世界で家族を大切にしながら、やっていきたいと思います」

――ドラフトで指名された時なんて、すごく喜んでいたのでは。
「すごかったですね、自分より喜んでました(笑)」

(竹村岳 / Gaku Takemura 飯田航平 / Kohei Iida)