長谷川勇也さんだからわかる中村晃の気持ち ベンチスタートのジレンマと、30代中盤の“葛藤”

ソフトバンク・長谷川勇也R&D担当【写真:竹村岳】
ソフトバンク・長谷川勇也R&D担当【写真:竹村岳】

スタメンの時と比較して「またちょっと違うスタイルを作っているんじゃないか」

 バットに全てを捧げてきた男が言うから、説得力がある。代打として持っている素質は「僕以上」だ。ソフトバンクの中村晃外野手が、開幕以降から存在感を放ち続けている。ベンチスタートが目立つ中でも、代打として8打数3安打、打率.375を記録している。その姿を「僕以上」と評価するのが、長谷川勇也R&D担当だ。現役時代に「一振り稼業」でチームに貢献し続けた長谷川さんの目に、今の中村晃はどう映っているのか。

 4年ぶりのリーグ優勝を狙うホークスは今季、山川穂高内野手、アダム・ウォーカー外野手らを補強。あおりを食う形となった中村晃は4年ぶりに開幕スタメンから外れるなど、チームが16試合を消化した今も10試合の出場に留まっている。その中でも19打数6安打、打率.316。勝負どころで重要な一打を放てば塁上で雄叫びをあげ、拳を掲げる。本人は「まだわからないですね。その域には達していないです」と言うが、長谷川さんは「またちょっと(スタメンと代打で)違うスタイルを作っているんじゃないかなと思いますよ」と印象を語る。

 中村晃自身、代打で活躍する中でも「スタメンで出られるように頑張るだけです」と、確固たるレギュラーへの思いは今も抱いている。一方で、首脳陣にとっても中村晃がベンチにいるということがどれだけ頼もしいことなのかも理解している。チームに貢献したい思いと、自分の理想を追いたい思いにジレンマを感じているはずだ。長谷川さんも通った道だからこそ、わかる気持ち。中村晃の気持ちを踏まえつつ、長谷川さんなりに考える“世代交代”について熱く訴えた。

ソフトバンク・長谷川勇也R&D担当と中村晃【写真:竹村岳】
ソフトバンク・長谷川勇也R&D担当と中村晃【写真:竹村岳】
ソフトバンク・中村晃【写真:竹村岳】
ソフトバンク・中村晃【写真:竹村岳】

(竹村岳 / Gaku Takemura)