“泣き顔”のワケは? ベンチ裏でこぼした「やっと当たった!」…山川穂高の苦悩と安堵

  • 記者:福谷佑介
    2024.04.14
  • 1軍
ソフトバンク・山川穂高(左)と柳田悠岐【写真:小池義弘】
ソフトバンク・山川穂高(左)と柳田悠岐【写真:小池義弘】

「うまくいかないときってどうやっても当たらない」

 苦しんでいたからこその安堵だった。ソフトバンクの山川穂高内野手が2打席連続グランドスラムというプロ野球史上2度目の快挙を成し遂げた。「1本目はもう本当に何とか、何とかっていう……。前の打席も三振してましたし、苦しかったんですけど、とりあえず1本出てっていうところですね」。去年までの本拠地で、球史に名を残した。

 1本目は6回だった。先頭の牧原大成内野手がセーフティバントを決めて出塁。周東佑京内野手が四球で繋ぎ、今宮健太内野手の犠打、柳田悠岐外野手の四球で満塁となった。打席に入った山川は初球、2球目と水上のシュートを豪快に空振り。迎えた3球目。外角高めのボール球を捉えた打球は快音を残して左中間スタンドへ。リードを7点に広げる豪快な満塁弾になった。

 ダイヤモンドを一周した山川はホームインの瞬間、泣き顔のような表情を浮かべた。ベンチでチームメートにハイタッチで出迎えられると、ライトスタンドのソフトバンクファンに向けて「どすこい」ポーズ。西武ファンからの大ブーイングを浴びながら、ベンチに腰掛けると、バットを抱きしめるようにして、表情を緩めた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)