正木智也が見せた成長「今までにないホームラン」 松山秀明2軍監督のコメント全文

ソフトバンク・松山秀明2軍監督【写真:飯田航平】
ソフトバンク・松山秀明2軍監督【写真:飯田航平】

阪神との初戦に6-0の完封勝ち

 ソフトバンクの2軍は29日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグで阪神と対戦し、6-0で勝利した。先発した大津亮介投手が3回を3安打無失点に抑え、2番手の石川柊太投手も5回を2安打無失点の好投を見せた。打線では、笹川吉康外野手が1号2ラン、正木智也選手が1号3ランを放つ活躍を見せた。試合後の松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――打線がすごく爆発しました。
「すごいね。本当にもう今日はナイスゲームですよね」

――佐藤直選手が3安打1四球。
「トップがあれだけ塁に出てくれると相手も嫌でしょうし、そこでちゃんとクリーンアップが打ってくれて、というか、本当に理想的なゲームで言うことなしですよね」

――正木選手が1本塁打3四球。
「今まではちょっと詰まってたので、あれが上から上手くバットが出て、本当に今日のホームランはすごい良いホームラン。本人も多分、1番嬉しいホームランじゃないかなと思いますけどね」

――逆風の中でのホームランだった。
「そうですね、あの中でホームランの対応ができた内容がすごく良かったので、今までにないホームランの感じでしたね」

――笹川選手も本塁打を放った。
「持ち味ですよね、ああいう打球が彼の持ち味なので、彼のいい部分が出たというかね。ああいう強い打球をライトに打つことは、彼にとっては持ち味。それがライナーでホームランになるっていうのは、すごい力はある。あとは確率を上げていくということ」

――松山監督の指導が活きている。
「指導(の効果)が出てるのかどうなのかわかりませんが、そんな簡単にできることではない。みんな苦労しないですよ、言ってすぐできればね。わかっていてもなかなかできないし、体が反応しないところが難しいんですけど、でも今は自分の中でも今までと違う感覚がある中で、バットを振れているっていう感じはあると思うんですよね。それを掴んでもらって、自分のものにできればいいと思うんですけどね」

――風間投手が良い投球をした。
「150何キロですか? すごいですね。びっくりしました。やっぱり良いものは持ってるんですね。ボールも速いし、ストライクゾーンにボールが行けば、それなりに抑えれるんじゃないかなとは思いましたけど」

――期待が持てる?
「期待しましょう。いや、します。『しましょう』はおかしいね(笑)。期待は本当にしていますよ。あれだけ150キロを超えるボールを投げられるわけですから。プロなので常時、平均としてその力を出せるようになれることがまず1番で、たまには出るけど、あとはダメっていうのは、やっぱりプロとしては良くない。今日のボールをずっと、ある程度は投げられるようになれば、彼も試合の中で投げていって、抑えられるようになるとは思いますけどね」

――大津投手、石川投手は2人ともいいピッチングをした。
「ベンチから見ていても、ボールの力、丁寧にボールも投げてるし、これを見ていると、もう安心できるというか、連打されても得点されるイメージもないし、本当に安定感がありますね」

――小笠原コーチがマウンドに行った場面は?
「ちょっとね、球数とかそういうことの確認で。調子どうのこうのではなかったので」

――井上選手に当たりが出ていない。
「どうですか(笑)? ちょっと悩んでいる感じはありますよね。スッキリしていないというか、自分がやろうと思っていることに対して体が反応しないっていう感じですよね。こうやらないといけないし、こうやっていけば打てるということも大体わかるとは思うんですけど、ただ、それに対して体と頭が反応していかないというような状態ですよね」

――イヒネ選手も同じような状態?
「そうですね、イヒネも自分が思っているスイングができてないというか。 ちょっと迷っていますよね」

――試合前にバンドの練習を重点的にさせていた。
「9番バッターなので、バントのサインを出さないといけないので。失敗したら困りますよね(笑)。バントとかバスターとか、そういうのもやっぱりバッティングの基本ではあるし、そういうことはきちんとできないといけないし、野球人として」

「それは廣瀬でも一緒でね。その辺のところはやっぱり打つ打たないの問題じゃなくて、日頃からできて当たり前のことはキチッと。バッティングのことで頭がいっぱいだとは思うんですけど、でも、それじゃダメだよっていうことですよね。当然みんなバッティングに関しては悩むことは悩むんですけど、だからといって、 当たり前にやらないといけないことを試合で失敗すると、それ以上にチームにも迷惑かける。だからそこのことを、彼(イヒネ選手)なんかまだ若いし、そういう理解もさせないといけないので」

――明日から2軍の投手を先発させていく?
「そうですね、相手もそうですから。これはお互い様にどこのチームもローテーションはそうなっているので」

(飯田航平 / Kohei Iida)