想定していた開幕ローテは「18通り」 常に備えた“緊急事態”…倉野コーチの徹底的な準備

  • 記者:竹村岳
    2024.03.27
  • 1軍
ソフトバンク・倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)【写真:竹村岳】
ソフトバンク・倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)【写真:竹村岳】

今月中旬には「8人」で先発ローテを回す構想も…「いろんな懸念材料がありました」

 思わぬ離脱とはなってしまったが、緻密な備えが生きることになった。用意していた想定は「18通り」だ。ソフトバンクの和田毅投手が、内定していた4月2日のロッテ戦(PayPayドーム)の登板を回避することになった。「指の部分をまずは戻さないと……。フォーム的にも崩れている部分をしっかりと修正しないと」と、うつむきながら語る。痛すぎる離脱となった一方で、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)の徹底的な“備え”が発揮されることにもなった。

 和田は26日、広島戦(タマスタ筑後)で先発したが2回2/3を投げて5失点で降板した。投ゴロが左手に当たってしまい、緊急降板となった。一夜明けたこの日、首脳陣の方から止める形で登板をずらすことになった。倉野コーチは「状態的には上がってきていたので間に合う手応えがあったんですけど、当たった部分と、あとはマメがそれ以上に深刻な状況だった。本人は責任感があるので迷っていた部分があったんですけど、それなら絶対にやめた方がいいっていうふうに言いました」と会話の一部を明かす。

 和田の代役として4月2日に先発することになったのは、大関友久投手だ。昨年には自身初の開幕投手を務め、今オープン戦でも3試合に登板して防御率1.64。小久保裕紀監督は就任直後から和田を開幕ローテ入りさせる考えを明かし、今年2月には日付まで明言して調整を託してきた。痛すぎるベテランの離脱の裏側にあったのは、倉野コーチの完璧と言えるほどの準備。競争の中にいる選手を見極めながら、これだけのプランを練っていた。

「僕、18通り考えていましたからね」

ソフトバンク・和田毅【写真:竹村岳】
ソフトバンク・和田毅【写真:竹村岳】
ソフトバンク・村田賢一【写真:竹村岳】
ソフトバンク・村田賢一【写真:竹村岳】

(竹村岳 / Gaku Takemura)