鍬原拓也は「可能性ある」 2月とは見違えていた点…小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:矢口亨】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:矢口亨】

栗原陵矢がオープン戦1号…指揮官は1打席目の凡打も評価「ゴロを打てた」

 ソフトバンクは17日、西武とのオープン戦(PayPayドーム)で9-3で勝利した。先発したリバン・モイネロ投手は5回1/3を投げて2失点。志願して100球超えとなる104球を投じた。打線は12安打、9得点。栗原陵矢内野手にオープン戦1号ソロが飛び出し、山川穂高内野手も2打点の活躍だった。試合後、小久保裕紀監督が取材に応じた。育成野手の仲田慶介内野手、緒方理貢外野手、川村友斗外野手を「戦力」と表現した。コメントの全文は以下の通り。

――育成の3選手が存在感を示した。
「そうね。仲田は初めてヒットを打ったしね。緒方も1打席目(右翼線への二塁打)の初球は、逆球の難しいボールでしたけどいいものを出していますね」

――緒方選手は走攻守でのアピールとなった。
「ええところで代えてやりました。ボロが出る前に」

――キャンプ中から、3月19日が本番モードだと話していた。育成の3選手は帯同する?
「今後もいます」

――支配下に近づいている。
「まだ(ベンチ入りの野手は)16人には絞らないですけど、もちろん、本番を想定してと言っても、全員がフルで出るわけではない。控え選手もいるからね、とにかく彼ら3人は阪神戦もいます」

――今日までを見極めと設定した中で育成選手の活躍が一番の収穫。
「怪我人なく来られているのが一番なんですけど、その中で彼らのキャンプから取り組んできたことはチームに対していい影響を与えてくれたのは事実です。心を打つものがありましたし、いい姿で野球をしていましたので。純粋に四球1つ、盗塁1つ、ワンプレーが直結するっていう。ずっと支配下だったら忘れている部分が、彼らはそういうふうにやってくれたなって思います」

――監督の目から見ても、貪欲な姿勢は伝わっていた。
「プラス、戦力なので。十分、育成選手ですけど、支配下に劣らない。後から行く選手としては十分、戦力として評価しています」

――(背番号)2桁には近づいている。
「十分、可能性はあると思います」

――2番手の鍬原拓也投手が2番手として登板して1失点。難しい場面での登板だったが、どう映ったか。
「でも、キャンプで見た時よりは全然よかったです。キャンプ以外では見ていなかったので。キャンプの時はちょっと……って思ったら、やっぱり真っ直ぐがまだ、体の状態も仕上がっていなかったみたい。今日くらいというか、あとはファームでしっかりとやってくれたら全然可能性ありますよ」

――栗原陵矢内野手が1号ソロ。3番に据えたのは、後ろに山川選手がいる状況で打席を与えたかったのか。
「どうですかね。村松コーチに聞いてください」

――彼も状態が上がってきていなかった。
「そうですね。ホームランは良かったですけどね。1打席目の(無死)二、三塁のところで三振せずにファースト側にゴロを打てたこと、あれも評価ですからね。1死三塁を作ってくれましたし。山川はああいう軽打ができるっていうのがわかりましたし、打線的にはいいものが出た試合だったと思います。あとはモイネロが100球を超えても、十分ローテーションをね。1年を通してっていうのはわからないですけど、十分最初からローテーションの投手として入れると分かったので、それも収穫でした」

――104球でしたが、100球は超えさせたかった。
「100球は超えたいと言ってきました。1回と2回は球数が多かったので、本人があそこまで行きたいと言ったので行かせました。十分、ローテーションで回れる力を見せてくれたいます」

――立ち上がりは苦労しているように見えたが、試合は作っていた。
「悪くなかったですよ。多分、先発なので2巡目3巡目のことを考えて配球を設定している。見せたくない球を使われる前にやられただけの話。配球の問題というか、先発だからこそじゃないですかね。1イニングを抑えるだけならああいう配球にならないです」

――三塁や捕手は飛び抜けた選手がいないという印象ですが、ある程度の結論は出ている。
「そうですね。ある程度は決めて、来週からスタートして、最終的に16人に絞るという5日間になります」

(竹村岳 / Gaku Takemura)