キャンプ終了も「何もしない」はずがない…松山2軍監督が考える育成論

ソフトバンク・松山秀明2軍監督【写真:飯田航平】
ソフトバンク・松山秀明2軍監督【写真:飯田航平】

ルーキー村田の投球を評価…「安心感がある」

 ソフトバンクの2軍は2日、本拠地・タマスタ筑後で行われた春季教育リーグのオリックス戦に9-3で勝利した。開幕投手に内定している有原航平投手が先発。4投手を繋いで快勝した試合後、取材に応じた松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――今日の収穫は?
「ヒットはたくさん出て、ただ(相手の)先発ピッチャー(椋木蓮投手)のところで、なかなか最初から仕留められなかったというか、ちょっと差し込まれている打球が多かった。バッターからしたら最初の先発ピッチャーの時にもうちょっと良い反応をしてもらいたかった」

――投手陣の収穫は?
「ピッチャーで言ったら、村田(賢一)くんはちょっと緊張したとは思いますけど、あとは落ち着いて彼らしさを出してくれて、安心感があるというか、丁寧なピッチングで良かったと思います」

――村田投手の良さが出ていた?
「彼が投げた8、9回のピッチングが本来の姿だと思います。低めに丁寧にボールを集めてバッターを打ち取っていくことが彼のスタイルだと思うので、今日は良いものが出たんじゃないかなと思います」

――廣瀬選手は?
「エラーがもったいないというか、最初はダブルプレーを上手く取ったんですけどね。ああいうイージーなゴロをエラーしているともったいないので、そこを丁寧に守っていけるようになれば、安定してくるとは思います」

――廣瀬選手の打撃は?
「ちょっと差し込まれた感じでしたけど、うまく向こう(ライト方向)に持っていったというか。カウントもカウントだったので、ちょっと当てることを意識したとは思いますけどね」

――廣瀬選手の打席内容。
「すべては打てないので。完璧なヒットはなかったですけど、ちょっと差し込まれたり、苦しい中でのヒット2本ですかね、それは本当に良かったと思います。ちょっと違った彼のスタイルというか」

――守備面は?
「これからの選手なので、1試合1試合、いろんなことを覚えていってもらえればいいと思います。守備は急に伸びるものではないので、コツコツと継続していくしかない。急にそこまで求めても、ちょっと難しい部分もあるので、一生懸命、丁寧に野球をしてもらえればいいと思います」

――試合後に特打を行う選手も。
「キャンプが終わったからと言って、僕たちの周りは全てが(1軍の)シーズン(開幕)に向かっていくわけではないので、継続して個々の能力を上げていく。技術を上げていくことが僕たちの目的です。キャンプが終わったから『もう何もしない』わけではないですよね。それを続けて行くというか、キャンプが終わろうが、1年間、今までやってきたことを続けていくということが、2軍の選手たちのそういう根気強さも必要だと思うので、今日もそういうことで(特打を行った)。1軍ではないので」

――イヒネ選手と廣瀬選手の連携は?
「まだ連携に行くレベルではないですよね、まずは個々の強化ですから。 2人は同じようなレベルの強化選手なので、ちょうどいいんじゃないですか」

(飯田航平 / Kohei Iida)