東浜巨が攻める“ギリギリ”…キャンプだからできる調整法 今目指している「ピーク」とは

ソフトバンク・東浜巨【写真:竹村岳】
ソフトバンク・東浜巨【写真:竹村岳】

B組のフリー打撃に登板…今キャンプ初の対打者で「真っ直ぐをしっかり」

 ソフトバンクは13日、宮崎の生目の杜運動公園で行っている春季キャンプで第3クール4日目を迎えた。東浜巨投手が、B組のフリー打撃で打撃投手として登板。廣瀨隆太内野手、三森大貴内野手、嶺井博希捕手らに対して29球を投げたた。降板後、取材に応じた。一問一答は以下の通り。

(テレビインタビュー)

――フリー打撃登板はいかがでしたか?
「初めて対バッターで投げたので、無事に投げられたことがまずはよかったです」

――どんなことを意識しましたか。
「まずは対バッターの感覚を確かめるために、マウンドに上がった。ネットもありますし、多少は投げづらいところもありましたけど、思ったよりもストライクを投げられたのでよかったと思います」

――キャンプで力を注いでいること。
「何にというよりは、計画的にブルペンにも入って、より実戦的なことにも入っていく。3月からオープン戦が本格的に始まるので、そこで結果を残すための準備をしています」

――今日の打撃投手では変化球の手応えは。
「変化球は確かめる程度で、そんなに意識していなかった。とりあえず真っ直ぐをしっかりと投げたいと、そこだけでした」

――開幕ローテーション入りへの覚悟や、思いに関しては。
「しっかりと結果を残して、掴み取らないといけない立場だと思います。先ほども言ったように、そのための準備を今しているので、3月のオープン戦に向けて仕上げていきたいですし、しっかり入れるように頑張りたいと思います」

――今後の意気込みは。
「ここから紅白戦、練習試合、オープン戦に入っていく。段階を追って、自分の状態を上げられたらいいと思いますし、今のところ順調に来ているので。このペースを守りながら、状態を上げていきたいと思います」

(ペン囲み)

――真っ直ぐの手応えに関しては。
「ある程度、ばらつくこともなくしっかりとゾーンに投げられました。思ったよりもファウルや空振りが多かったので、その辺に関しては順調に来ていると思います」

――競争にいると思うが、経験があるだけに、ピークはシーズンに持っていく準備をしている。
「もちろんそこもそうですし、そこだけじゃなくて春先からしっかり結果を出せる準備をしないといけない。そこも頭に入れつつ、あまり焦ってピークを間違えないように。両方を見ながらという感じです」

――契約更改の場では「練習しすぎてしまう」と自分のことを表現していたが、今の調整としてはいかがでしょう。
「ギリギリのところでやめていると思います。でも、キャンプ中はやってもいいと思いますし、シーズン中の話でその話をしたので。これからいろんなことが起きると思いますけど、今はこのペースでいいのかなと思います」

――競争の中にいるとは思うが、ブレーキを踏みつつ、くらいの調整ですか。
「そうですね。コーチの方々も『キャンプまでは結果はそこまで見ていない』とはっきりとおっしゃっている。しっかりと、自分のやりたいこと、確認したいこと、試したいことが思い切りできるのがキャンプ期間だと思う。結果というよりも、3月に結果を残すためのやりたいこと、準備をする期間かと思います」

――シンカーの軌道についても、自主トレから修正したいと話していた。
「バッターに対して初めて投げていますし、本格的な対戦をまだしていないのでなんとも言えないですけど、データを見る限りでは少しよくなっているかなと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)