巨人から着信…打撃練習中に「電話が鳴っているぞ」 海を越えたトレード通告にビックリ

入団会見を行ったソフトバンクのアダム・ウォーカー【写真:藤浦一都】
入団会見を行ったソフトバンクのアダム・ウォーカー【写真:藤浦一都】

巨人時代の2022年に23本塁打「とにかくバッティングが大好きなので」

 ソフトバンクのアダム・ウォーカー外野手が30日、PayPayドームで入団会見を行った。巨人からトレードでの移籍となり「ホークスで活躍するのを楽しみに感じていた。ジャイアンツにもお世話になって少し悲しいところもありましたけど、新しい環境で活躍するために頑張りたい」と胸中を語った。

 泉圭輔投手、高橋礼投手との交換トレードによるソフトバンク移籍となった。両球団から発表されたのは昨年11月6日。ウォーカーはすでに米国に帰国しており「実はトレーニング、バッティング練習をしている最中でした。近くにいた知り合いから『電話が鳴っているぞ』と言われて、電話に出てそのニュースを知りました」と、当時の状況を具体的に振り返る。海を飛び越えて、新天地決定の一報を知った。

 電話をかけてきたのは、巨人の関係者だった。やり取りの内容は「普通に会話をしている中で、トレードという話がありました」というものだった。2022年は124試合で23本塁打も、2023年は57試合で6本塁打にとどまった。「2024年もジャイアンツでプレーすると思っていました。すごくビックリしましたけど、同時にワクワクしました」と、驚きと興奮を抱いたことは今でも覚えている。

 セ・リーグからパ・リーグの移籍。指名打者を生かせば、自身の打棒を存分に生かすことができる。ウォーカーも「とにかくバッティングが大好きなので、バッティングができれば幸せです。ラインナップに入れるのであれば、どのポジションでも大丈夫。そこは監督、コーチの指示通りにいきたい」とうなずいた。勝利、優勝に貢献するために、開幕が待ちきれない様子だった。

(竹村岳 / Gaku Takemura)