苦しんだ道具担当1年目…周東佑京に思わず謝罪 「怒られるかと思った」も見せた裏方への配慮

  • 記者:竹村岳
    2023.12.30
  • 1軍
ソフトバンク・周東佑京【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・周東佑京【写真:藤浦一都】

周東佑京のグラブは「久保田スラッガー」 担当する梅田歩夢さんが語る関係性

 ソフトバンク・周東佑京内野手がグラブで使用するメーカーは「久保田スラッガー(久保田運動具店)」。常に周東とコミュニケーションを取り、ともに最善のプレーを目指しているソフトバンク担当の梅田歩夢さんを取材した。忘れられないのは、周東への謝罪。そして、その時にかけられた言葉だ。「しょうがないよ」。グラブを通して感じた信頼、兄貴肌のような人柄に迫っていく。

 周東が久保田スラッガーを使い始めたのは2020年から。梅田さんも当時はまだ学生で全てを当事者として見てきたわけではないが、同じく久保田スラッガーを使用する高田知季2軍内野守備走塁コーチから「紹介してもらったっていうのはチラッと聞いたことがあって、本人から(前任の方に)連絡したらしいです」と経緯を明かす。梅田さんがホークス担当になった2022年から、本格的に周東との関係がスタートした。

 メーカーと選手はシーズン中も頻繁にコミュニケーションを取り、常に道具の改善を行っている。グラブなら紐の交換や、時には中に穴を開けて細工を施す。「そんなに簡単にいかないんです、一発ではなかなか……」。2022年のシーズン途中の出来事。周東にある外野用のグラブを手渡し何度か意見を交換したが、なかなか周東の感覚にフィットするものが作れなかった。期待に応えられず、梅田さんは思わず謝罪の言葉が口をついた。

【写真:竹村岳】
【写真:竹村岳】

(竹村岳 / Gaku Takemura)