5分で終わる戦力外通告の“リアル” 苦しんだ8年…ドラ1右腕が感じた「あっけなさ」

  • 記者:福谷佑介
    2023.12.30
  • 1軍
来季から球団職員に転身するソフトバンク・高橋純平【写真:竹村岳】
来季から球団職員に転身するソフトバンク・高橋純平【写真:竹村岳】

編成担当からの電話で帰福、球団幹部が待つ部屋での滞在時間は5分ほど

 ソフトバンクから戦力外通告を受けた高橋純平投手は今季で現役を引退し、来季からは球団職員として働くことになった。12球団合同トライアウトを受験したものの、他のNPB11球団からのオファーはなし。独立リーグや社会人などで野球を続ける選択肢はあったものの、辞める決断を下し、第2の人生を歩み始めることにした。

 あっけない幕切れだった。フェニックス・リーグ中のオフ前日のある日。夜7時頃、ホテルの自室で1人、寛いでいたところに電話が鳴った。球団の編成担当者からだった。「明日の朝の飛行機で福岡に帰ってきて」。短い電話だった。「若干、心の準備はしていた」と覚悟していたとはいえ、最初は何か別の要件ではないか、とも思った。

「最初はファーム選手権でドーピング検査の対象だったので、それに、なにか引っかかったのかなとかも考えました。トレーナーの方にも確認したんですけど、違ったので、そういうことか、と」

湧いた“もう1つ”の感情「解放感みたいなものがあった」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)