3年連続V逸は「僕がキャプテンだったから」 柳田悠岐が“無意識”に感じた重圧

契約更改交渉に臨んだソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

7年契約の5年目は5000万円減でサイン「4年間トータルの成績で」

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手が9日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季から5000万円減となる年俸5億7000万円(金額は推定)プラス出来高払いで契約を更改した。柳田は2019年オフに7年契約を締結。4年目が終了したところで、2026年までの3年の契約を決めることになっていた。ダウンにも「今年だけでなく、4年間トータルの成績でっていう感じ。納得? もちろんです」と語った。

 プロ13年目の今季は開幕から試合に出続け、2014年以来、9年ぶりに全試合出場を達成。リーグ最多の625打席に立って打率.299をマークした。163安打と264塁打は共にリーグトップで、自身2度目となる最多安打のタイトルも獲得した。ただ、2020年は119試合、2022年は117試合の出場で「個人的には納得いっていないシーズンが続いている」と振り返った。

 チームは今季もオリックスの後塵を拝し、3年連続でリーグ優勝を逃した。柳田自身、キャプテンとして戦った一昨季、昨季と悔しい思いをした。この3年間に足りなかった点を問われると「僕がキャプテンだったからじゃないですか。来年はキャプテンじゃないんで、いけるんじゃないですか」と笑った。

「(キャプテンだと)真面目ぶらないといけんので、それが疲れます。全く意識していないんですけど、大人なんで勝手に考えるんでしょう。来年はそれがないんで、チームのことももちろん考えないといけないですけど、一生懸命やるスタイルは変えずに、あとは好きなようにやっていこうかなと思います」。重責から解き放たれた柳田。4年ぶりの優勝のためにプレーでチームを引っ張っていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)