応援団の大熱狂…ロッテに飲まれた嶺井博希の後悔 “タラレバ”で語る最終戦の猛省

  • 記者:竹村岳
    2023.12.06
  • 1軍
ソフトバンク・嶺井博希【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・嶺井博希【写真:藤浦一都】

DeNAから移籍して1年目は44試合に出場…印象深い試合に挙げた10月16日のロッテ戦

 一生、忘れられない、忘れてはいけない試合となった。ソフトバンクの嶺井博希捕手が5日、PayPayドームで契約更改交渉を行った。今季はDeNA時代の最終年、2022年の推定年俸2700万円が適用されていたため、4800万アップの7500万円(金額は推定)でサインした。「チームに相当の迷惑というか、取り返しのつかないことをしてしまった」。嶺井が語った“タラレバ”。もし今、あの試合に戻ることができたら――。

 ホークス1年目となった今季は44試合に出場して打率.206、2本塁打、6打点。主に甲斐拓也捕手に次ぐ2番手捕手として、ほとんどの期間を1軍で過ごした。印象的な試合を問われて、即答した。「最後の試合です」。10月16日、ロッテとのクライマックスシリーズ、ファーストステージの第3戦(ZOZOマリン)。サヨナラ負けを喫し、ホークスの2023年の戦いが終わった試合だ。

 先発マスクを託されたのは甲斐だった。延長10回1死二塁で甲斐に打席が回ると、ベンチは生海外野手を代打に送る。生海は凡退したものの、続く周東佑京内野手の適時打で待望の先制点を手に入れた。3点を奪い、最後の守備にしようと向かった10回裏。マスクを被ったのが嶺井だった。バッテリーを組んだ津森宥紀投手、大津亮介投手らとロッテ打線を止められず4点を失い、全てが終わった。

「苦い思い出ですし、あれで(キャリアが)終わりだった人もいる」。勝負の世界に“タラレバ”は禁物ではある。その上で、質問が飛んだ。もし、あの時に戻れるとしたら――。今だからわかることだ。

クライマックスシリーズで敗戦し呆然とするソフトバンクナイン【写真:荒川祐史】
クライマックスシリーズで敗戦し呆然とするソフトバンクナイン【写真:荒川祐史】

(竹村岳 / Gaku Takemura)