ドラ4村田賢一は「今のホークスにいないタイプ」 スカウト絶賛…名投手に重なる能力

ソフトバンクと仮契約を結んだ明大・村田賢一(中央)【写真:福谷佑介】
ソフトバンクと仮契約を結んだ明大・村田賢一(中央)【写真:福谷佑介】

福山アマスカウトチーフ「コントロールを武器にしているタイプで楽しみです」

 先発ローテ候補として期待したい投手だ。ソフトバンクは24日、都内のANAインターコンチネンタルホテルでドラフト4位で指名した村田賢一投手(明大)と仮契約を結んだ。福山龍太郎アマスカウトチーフは「先発として考えていけたら、と思っています」と語り、今季の課題となった先発ローテを厚くさせる存在として期待を寄せた。

 千葉・浦安市出身で春日部共栄高を経て明大へ。東京六大学リーグでは通算36試合に登板して15勝3敗、防御率2.09をマークした。3年時にはリーグ戦春秋連覇に貢献し、明治神宮大会でも優勝するなど、輝かしい実績を残してきた。武器は多彩な変化球。カットボール、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ、サークルチェンジ、ツーシームを操り、コントロールにも定評がある。

 150キロ台の真っ直ぐを持つ剛腕タイプが多い現在のホークス投手陣。福山アマスカウトチーフは「今のウチにはいないタイプ。昔でいう摂津みたいな、コントロールを武器にしているタイプで楽しみです」と語る。摂津正氏といえば、2008年のドラフト5位でJR東日本東北から入団すると、1年目から精密なコントロールを武器にセットアッパーとして大活躍。2011年の先発転向後は5年連続2桁勝利を誇った名投手だ。

 そんな摂津氏を彷彿とさせるコントロールの良さが村田の最大の持ち味。さらにいえば、1球1球、ボールの握りを変えて、ボールの動きを微妙に変えたり、というテクニックも。「クレバーな投手で、ピッチングの技術、変化球の多彩さもありますけど、戦術にも長けている」。福山アマスカウトチーフも唸る投球術も備えている。

 頭の回転の速さは仮契約後の囲み取材でも見てとれた。報道陣の問いかけに、素早く機転の効いた返しをしてみせる場面も。福山アマスカウトチーフも「頭がいい子で、分別もついている。自分が何をやらないといけないか、みたいなところも明確に意志を持ってやっていける。伊達に明治のエースとしてやってきたわけではないですね」と関心するほどだ。

 目下、体脂肪率減を目論み、食事制限にも取り組む。「ラーメンとか食べたい気持ちもあるんですけど、食べないようにしています。脂っこいものとか本当は大好きなんですけど、それもあまり食べないように気をつけています」。福岡は大好きなとんこつラーメンの本場。「美味しそうだなってなるかもしれない」と苦笑いを浮かべる姿も初々しい。

「多彩な変化球があるので、どちらかというとワンストレート、ワンフィニッシュボールで抑えていくというよりは、いろんな球種をコーナーワークを使いながら、バッターの打ち気を逸らしたり、バッターの狙っているところに投げたり、イニングをこなせる要素を持ったピッチャー。長いイニングに挑戦させてあげたい。(球種が多彩というところは)大津に通じますが、大津にも負けず劣らず優秀なピッチャーです」

 福山アマスカウトチーフがこう語り、期待をかける。明大のエースといえば、森下暢仁(広島)や柳裕也(中日)らが現在もプロで活躍。偉大な先輩たちに肩を並べるか。村田のピッチングにホークスファンは期待している。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)