「孤独にさせたくなかった」 崩れ落ちた大津と津森…肩を抱き斉藤和コーチがかけた言葉

  • 記者:福谷佑介
    2023.10.25
  • 1軍
ソフトバンク・津森宥紀(左から3人目)に声をかける斉藤和巳投手コーチ【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・津森宥紀(左から3人目)に声をかける斉藤和巳投手コーチ【写真:荒川祐史】

悪夢の延長サヨナラ負けを喫したロッテ戦後にあった物語

 そっと肩を抱き、気落ちする2人に声をかけた。10月16日のZOZOマリンスタジアム。ロッテとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第3戦。延長10回の攻撃で3点を先制しながら、その裏に4点を失い、壮絶なサヨナラ負けを喫した直後、サヨナラ打を浴び、膝から崩れ落ちる大津亮介投手に寄り添う斉藤和巳投手コーチの姿があった。

 信じられない結末だった。両チーム無得点で迎えた延長10回。先攻のホークスは2死二塁から周東佑京内野手の中前適時打で1点を先制。さらに川瀬晃内野手、柳田悠岐外野手も適時打で続き、この回一気に3点を奪った。ファイナルステージ進出へ、3点差を逃げ切るだけ。その裏に悪夢が待っていた。

 延長10回裏。「打順の巡りとかいろんなこと考えると、大津から行きたかった」という斉藤和巳コーチの思いとは裏腹に、ベンチが7番手としてマウンドに送ったのは津森宥紀投手だった。津森は代打・角中、荻野に連打を浴びて無死一、二塁のピンチを招き、続く藤岡には右中間へまさかの同点3ランを被弾。一気に試合を振り出しに戻され、津森は放心状態でマウンドを降りた。後を受けた大津は藤原、ポランコを打ち取り、2死としたものの、岡に左前安打を許し、安田に右中間への適時二塁打。サヨナラの走者がホームへインし、まさかの幕切れとなった。

ソフトバンク・大津亮介【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・大津亮介【写真:荒川祐史】

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)