戦力外の上林「苦しかった」 通告に驚きも…現役続行明言「自信はちょっとあります」

戦力外通告を受けたソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】
戦力外通告を受けたソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

上林「ビックリしましたけど、球団がそういう考えなので従うしかない」

 ソフトバンクから戦力外通告を受けた上林誠知外野手が23日、PayPayドームを訪れ、取材に応じた。「まずは10年間、本当にありがとうございましたというところと、ここまで今の自分を作ってくれたのはホークスのおかげなので、本当にそこは感謝しています」と感謝の思いと悔しい気持ちを口にした。

「初めの5年間っていうのは、本当にいい思いをさせていただいて」と振り返る。2013年ドラフト4位で仙台育英高から入団し、2017年に134試合に出場して打率.260、13本塁打をマーク。翌2018年には全143試合に出場して打率.270、22本塁打、62打点を記録し、外野のレギュラーの座を掴んだと思われた。

 しかし、2019年4月17日のロッテ戦で右手甲に死球を受けて薬指を骨折。この怪我で打撃を崩し、その後は低迷。昨年5月18日には右アキレス腱を断裂。復帰を目指した今季は56試合の出場にとどまった。

「あとの5年間は、怪我が多かったりとか、苦しかったですけど、それも含めていい思い出です。怪我に勝って覆したかったという気持ちで今年やってましたけど、やっぱりアキレス腱というのは、そんなに甘くなかったというか。頭ではこう動きたいけど、動いてくれないっていうのがずっとでした」

 それでも、終盤には光明も見えた。「これだったらというのはちょっと見えたので、その矢先だったんです。来年どうなるかわからないですけど、自信はちょっとあります。ちょっとビックリしましたけど、球団がそういう考えなので従うしかない。現役は続けるつもりでいます」。トライアウト参加などは未定だが、すでに前を向いている。

(鷹フル編集部)