大谷翔平のHR王は「イチローがいたから」 進化する日本野球…王貞治氏が称える功績

  • 記者:竹村岳
    2023.10.02
  • 1軍
エンゼルス・大谷翔平(左)とイチロー氏【写真:ロイター、Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平(左)とイチロー氏【写真:ロイター、Getty Images】

イチローがメジャーに挑戦してから22年…いつかは大谷の背中を追う若い選手も

 頂点を見た者だからこそ、その価値を理解できる。メジャーリーグでは1日(日本時間2日)にア・リーグのレギュラーシーズン全日程が終了し、エンゼルスの大谷翔平投手が44本塁打で日本人では初の本塁打王に輝いた。ソフトバンクの王貞治球団会長は「10年くらい前までは誰もそんなことを考えられなかった」と最大限の賛辞を送りつつ「イチローがいなかったら、大谷はいないよ」と言う。

 イチロー氏は現役時代、MLBで2度の首位打者に輝くなど通算3089安打を放った。王会長は「首位打者を取るのも難しいんだけれど」としながらも「ホームランバッターっていうのは、一部の選手にしかチャンスはないわけよ。ボールを遠くに飛ばせないといけないから」と、大谷の本塁打王の価値を強調する。打率なら全ての選手にトップの可能性があるが、ホームランは飛ばす能力があってこそ。だからロマンが、価値がある。

「イチローが行って、1年目からMVPになるほど活躍して。それよりももっと大きなスケールで大谷くんがホームランをね。やっぱり、ホームランで、アメリカの中で(タイトルを)取るというのはね。レフトにもセンターにも、ライトにも、速い球にも緩い球にも強い。アメリカの中でも一目置かれる打者になっているよね。アメリカの中でも球史に残る立場になったからね」

ソフトバンク・王貞治会長【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・王貞治会長【写真:藤浦一都】

3月のWBCで侍Jが優勝「アメリカの人たちも見る目が変わってきている」

(竹村岳 / Gaku Takemura)