どうせアウトなら「行っちゃえ」 経験、洞察、判断…周東佑京が語る“2度の神走塁”

  • 記者:福谷佑介
    2023.09.28
  • 1軍
25日のロッテ戦で二盗を決めたソフトバンク・周東佑京(右)【写真:荒川祐史】
25日のロッテ戦で二盗を決めたソフトバンク・周東佑京(右)【写真:荒川祐史】

25日のロッテ戦で7回に二盗、ダブルスチールでの本盗を立て続けに成功させた

 見る者全ての度肝を抜いた走塁だった。25日に敵地ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦。ソフトバンクの周東佑京内野手が見せた2度の“神走塁”は衝撃的だった。文字通り、見事に足でロッテ守備陣を掻き回した。

 3点リードして迎えた7回の攻撃。1死から中前安打で塁に出た。続く上林誠知外野手の打席。いきなりスタートを切った初球はファウル。2球目の直前、左腕・小島はまず素早く足を上げて一塁に牽制を投じた。今度は2球続けて、ゆっくりと足を上げて牽制。ここで周東は二塁へ盗塁のスタートを切った。

 普通なら慌てて一塁へ戻ろうとするものだが、周東は躊躇なく、スピードを上げた。小島の牽制球を受けた一塁の井上が懸命に二塁へ送球。ただ、それよりも早く、周東の足は二塁ベースに届いた。まさかの形での今季34個目の盗塁を成功させた。

 上林の右前安打で三塁へと進むと、再び“神の足”が炸裂した。柳田悠岐外野手への3球目の直前、小島の牽制に誘い出されるように上林がスタートを切る。再び井上が二塁へ送球した瞬間、周東は本塁に向けてスタートを切った。頭から飛び込むと、送球よりも僅かに早くホームベースに触れた。

 ファンの度肝を抜いた周東の2度の好走塁。これを成功させた背景には周東の観察眼と判断力、そして思い切りの良さが隠されていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)