2死満塁の大ピンチ脱した8球目のフォーク 松本裕&甲斐が1球に込めた“勇気と信頼”

  • 記者:福谷佑介
    2023.09.25
  • 1軍
8回のピンチを乗り切ったソフトバンク・松本裕樹(左)と甲斐拓也【写真:小林靖】
8回のピンチを乗り切ったソフトバンク・松本裕樹(左)と甲斐拓也【写真:小林靖】

4球目から4球連続でストレートを続けたあとに選んだフォーク

 息詰まる大激戦を制した。24日に敵地・ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦。ソフトバンクは初回に5点を先制しながらも猛反撃にあい、7-6の1点差で辛くも勝利した。8回に迎えた2死満塁の絶体絶命のピンチを切り抜けたのは松本裕樹投手の投じた136キロのフォークだった。

 初回に柳田悠岐外野手、今宮健太内野手、三森大貴内野手の適時打で一気に5点を奪ったホークス。楽勝ムードかと思いきや、先発の石川柊太投手がピリッとせずにジワジワと追い上げられた。3点リードで中盤まで来たが、6回に大津亮介投手が、7回には藤井皓哉投手が1点ずつを失い、ついに1点差まで詰め寄られた。

 冷や汗をかいたのは8回だった。この回、マウンドに上がった松本裕は荻野を捕邪飛、友杉を遊ゴロに打ち取って、ポンポンと2つのアウトを奪った。だが、ポランコ、石川慎に連打を浴び、佐藤都には四球。塁が埋まった状況で、代打の安田を打席に迎えた。

 初球は153キロの真っ直ぐが外れてボール。2球目は149キロで空振りを奪い、3球目のフォークはボールとなり、2ボール1ストライクに。ここから松本裕は4球連続でストレートを投じて、全てファウルにさせた。そして、2ボール2ストライクからの8球目は136キロのフォーク。安田のバットに空を切らせてピンチを脱した。

 塁が埋まり、四球でもバッテリーミスでも同点に追いつかれる大ピンチ。この場面で松本裕と甲斐のバッテリーはどう安田を攻め、最後にフォークを選び、低めに投げ切ることができたのだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)