「常に良くないと、生き残れない」 偉業達成も…“実直な男”石川柊太が忘れぬ向上心

  • 記者:竹村岳
    2023.08.19
  • 1軍
ソフトバンク・石川柊太【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・石川柊太【写真:荒川祐史】

5月19日の西武戦以来の4勝目、白星がつかなかった3か月間の心境とは

 いつも実直な男らしい言葉だった。ソフトバンクの石川柊太投手が18日、本拠地での西武戦に先発登板して、史上88人目のノーヒットノーランを達成した。9回127球、4四死球を与えるも無安打で獅子打線を抑えた。チームでは昨季5月に達成した東浜巨投手以来の偉業。自身の白星自体が3か月ぶりだったが、その期間についても「特につらいことはなかったです」と言う。その真意に迫った。

 初回2死からペイトンに四球を与えるも、続く中村を空振り三振に仕留め、立ち上がりをしのいだ。4回1死には、中村が放った一二塁間への打球を一塁の中村晃外野手が横っ飛びで好捕。バックにも助けられながら、終盤にたどり着いた。8回からは、明らかに期待が込められた拍手がスタンドから起こる。「それはひしひしと感じていましたし、力になりました」と石川自身にも届いていた。

 迎えた9回2死二塁、中村を一ゴロに斬って快挙を成し遂げた。「ビックリと嬉しさと両方です」と率直な思いを語る。通算465発のスラッガーを打席に迎え「素晴らしい打者という中で、そこと対峙するという意味でも気持ちが入った。やっぱり相手があっての自分。対戦相手がいるから、思っている以上の力を出させてもらえる」と相手へのリスペクトを忘れないのも、謙虚な石川らしい。

(竹村岳 / Gaku Takemura)