病院行き「もうダメ」→すぐ翌日登板 椎野新は「可愛いやつ」…大好きな先輩との絆

  • 記者:竹村岳
    2023.08.17
  • 1軍
ソフトバンク・椎野新【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・椎野新【写真:荒川祐史】

3学年上の奥村政稔「椎野はもう“子分”ですね。一番弟子です」

 先輩の分まで、1軍の舞台で腕を振っている。結果を出すことだけが、何よりも刺激になるからだ。ソフトバンクの椎野新投手は7月5日に出場選手登録され、ここまで6試合に登板(16日時点)。まだまだ自分の居場所を確立しないといけない立場で、与えられた場面でアピールを続ける。その原動力のひとつとなっているのが、奥村政稔投手の存在だ。

 椎野にとっては6年目のシーズン。オープン戦まで開幕1軍争いの中にいたものの、その枠に入ることはできなかった。ファームでの日々は「活躍以前に、どれだけ(首脳陣に)見てもらえる真っ直ぐなのか、そこを求め始めた」。何よりも自分のボールと向き合い直した期間。今季の最速は153キロを計測し、本格的な夏を前に待望の1軍切符をつかんでみせた。

 自らを突き動かすのは、危機感。プライベートでも「めちゃくちゃ仲いいです」という奥村が、昨オフに育成契約に。親交の深い先輩の“戦力外”は「やっぱり、いろいろと思うことはありました」。プロの現実を目の当たりにし、あらためて結果が全ての世界だと思い知った。

(竹村岳 / Gaku Takemura)