急逝から2年…木下雄介さんの命日に思い出す“奇跡” 又吉克樹がグラブに刻む「98」

  • 記者:竹村岳
    2023.08.03
  • 1軍
ソフトバンク・又吉克樹【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・又吉克樹【写真:荒川祐史】

2021年8月3日に27歳の若さで他界…「もう2年か」又吉の中で生き続ける存在

 球友を失ってから、2年が過ぎた。2021年8月3日、元中日投手の木下雄介さんが27歳の若さで急逝した。ソフトバンクの又吉克樹投手は「個人的には『もう2年か』って感じです。2年経ってしまったのか……っていう」と語る。時の経過は感じても、思いは薄れない。自らのグラブに込めた願い。皆に愛された右腕のことを、きょうも思い出す。

 木下さんは2016年育成ドラフト1位で四国IL・徳島から中日に入団した。又吉も四国IL・香川出身ということもあり「独立から入ってきて、名前は知っていました」と、入団時から気にかけてきた存在だった。2017年の秋季キャンプでは、ロッカーが隣に。「(ファームで)成績を残していたのも知っていました。『支配下になったら何か記念に贈ってあげる』って話しましたね」と思い出す。

 又吉は2013年ドラフト2位でプロ入りすると、1年目から3年連続で60試合に登板してセットアッパーの地位を築いた。木下さんも同じリリーバー。150キロを超える直球を武器に、プロ2年目の2018年3月に支配下登録された後輩の姿に「『こいつなら(支配下に)なるだろうな』っていう方が強かったです」と驚きはしなかった。約束を果たし、時計をプレゼント。ともに1軍の戦力として切磋琢磨してきた。

(竹村岳 / Gaku Takemura)