あの日の“悔し涙”が強くした 大津亮介が北九州で見せた意地と頼もしさ「一歩も引かない」

  • 記者:竹村岳
    2023.07.13
  • 1軍
ソフトバンク・大津亮介【写真:竹村岳】
ソフトバンク・大津亮介【写真:竹村岳】

2死三塁から古賀に粘られる…最後は見逃し三振で「イメージ通りでした」

 打ちひしがれることなく、前だけを見ている。12日の西武戦で1イニングを無失点に抑えたソフトバンクの大津亮介投手。かつて自分がベンチで流してしまった悔し涙が、糧になっている。ドラフト2位ルーキーが北九州の地で見せた意地と成長に迫った。

 2点リードされた8回にマウンドへ。先頭打者のマキノンにカーブを左前に運ばれ、山野辺の犠打で1死二塁とされた。続く長谷川は5球目で遊ゴロに打ち取った。2死三塁となり、古賀を打席に迎えた。変化球を使って追い込むと、直球を続け、152キロも計測した。ファウルで粘られたが、9球目で勝負は決した。高めからストライクゾーンに入っていくスライダーで見逃し三振。マウンド上で吠え「イメージ通りでした」と振り返った。

 7月6日の日本ハム戦(PayPayドーム)、9日の楽天戦(楽天生命パーク)で、ともに1回を投げて1失点。2死からソロアーチを被弾するという同じ流れで、2戦連続失点はプロで初めてだった。この日はチームのみならず、自身にとっても結果が大事な登板。「ホームランの1点だったので、気は抜いていなかったんですけど、前回みたいなことが起きないように慎重になりました」。闘志だけは絶対に失わないようにしていた。

(竹村岳 / Gaku Takemura)