獲得の背景にあった“助っ人事情” 鷹デスパイネに期待される“アジャスト”する能力

ソフトバンク・デスパイネ(右)と三笠杉彦GM【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・デスパイネ(右)と三笠杉彦GM【写真:荒川祐史】

三笠GMが語る獲得の理由「ホークスでの経験もある」

 ソフトバンクは25日、PayPayドームでアルフレド・デスパイネ外野手の入団会見を行った。本人は「素直にすごくうれしく思います。チャンスをくれたホークスに感謝しています。早くグラウンドに立って、チームに貢献したい」と心境を語る。同席した三笠杉彦GMは、獲得に至った背景を説明した。

「オフの編成計画の中で、長年貢献してくれた選手でしたけど、契約しないと判断をフロントでさせていただいた。シーズンが始まって、チームの状況といったときに、監督との相談の結果、右の長打力のある、アジャストする期間も含めて、経験のある、しかもホークスでの経験もあるデスパイネ選手に来てもらいたいという話になった」

 今季、チーム43本塁打はリーグ5位。243得点は同2位ながらも、12球団で唯一外国人選手に本塁打がないなど、長打力不足に苦しんでいた。シーズンはすでに中盤。残り試合を考えても、いち早く日本野球にアジャストできる助っ人が必要だった。三笠GMは「きっちり調整していただいて、チームの戦力になってもらいたい」と続けた。

 NPB通算184本塁打のデスパイネ獲得は、シーズン中盤を戦うホークスにとっても頼もしすぎる補強だ。今後について藤本博史監督は、週明けからリハビリ組に合流すると説明した。もう一度チームの力になるために、まずは早期の1軍昇格を目指していく。

(竹村岳 / Gaku Takemura)