「今日を機に検診に」中村晃が届けたかった願い 明かした“便利屋”としての矜持

  • 記者:福谷佑介
    2023.05.22
  • 1軍
ソフトバンク・中村晃【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・中村晃【写真:藤浦一都】

「毎日試合に出させてもらっていますし、何も言うことはないです」

 ピンクに染まったスタンドを見渡しながら、中村晃外野手は声を張り上げた。「乳がんで苦しむ人、亡くなる人が1人でも少なくなってほしいと思い、早期発見の活動をしていますので、まだ検診に行っていない人は今日を機に検診に行ってください。よろしくお願いします」。お立ち台から、全ての女性に届いて欲しい願いを口にした。

 20、21日の西武戦は「ピンクフルデー」として開催された。昨季までは「タカガール・デー」として催され、今季から名称変更となったイベントだ。このイベントの大きな意義の1つが乳がんの早期発見、治療を目指す「ピンクリボン運動」。かつてホークスで2軍監督やコーチを務めた鳥越裕介氏が、妻を乳がんで亡くしたことから始まった活動で、鳥越氏の退団後、中村晃に活動が引き継がれている。

 この日、中村晃は初回に左前安打で出塁すると、2回の第2打席では二塁への内野安打でマルチ安打を記録した。4回1死二、三塁の第3打席はボテボテの遊ゴロに倒れたものの、打球の弱さが功を奏して三塁走者の柳町達外野手が生還。勝ち越し点を生み出すと、8回にも中前安打を放ち、5打数3安打1打点。「検診を呼び掛けるために上げてもらったかな」。お立ち台で乳がん予防の検診を呼び掛けることができた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)