期待の右の大砲候補は「状態が上がってきた」 小久保2軍監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:藤浦一都】

2軍降格後初登板だった武田は6回途中7失点「1軍でも2軍でも同じようなやられ方」

 ソフトバンクの2軍は20日、タマスタ筑後でのウエスタン・リーグの広島戦に11-7で勝利した。初回にリチャード内野手の先制タイムリーなどで4点を先制。だが、先発の武田翔太投手がピリッとせずに6回途中までに7点を失った。7回に川村友斗外野手の犠飛で勝ち越すと、笹川吉康外野手の適時二塁打などで終盤にリードを広げた。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――試合開始早々、相手投手にアクシデント(牧原大選手の打球が直撃)。
「なんか変な音したんで……。クチャッていう感じ。ボールがコロッと転がったからね。骨に異常がなければいいですよね」

――牧原大選手は3安打。
「ちょっと抜けてますよね。この中にいると目立つよね。みんなにも言ったけど、あいつも最初は育成だったんで。12年目くらいかな。それでここまで花開いてるんで、可能性あるよっていう話はしましたけどね」

――今日は二塁の守りにも就いた。
「守りの動きよりも、スチールというかランエンドヒットで3回もスタート切ったりとか、昨日もいきなり走る系のサインを出してほしいっていうからエンドランを出したりとかして、全然不安はなさそうな感じで。ゲームから離れていたんで、次の日の反動ですよね。どのぐらい張りがあるか。今日はそんなになかったみたい」

――次の名古屋遠征は?
「行きますよ。でも、1軍は今日ゼロで負けているから、こんなに状態良かったら、どうなるか分からない。基本的には(名古屋には)行く予定ですね」

――正木くんも久々に実戦。
「体調不良で寝てた時期も長かったんで、今日はしょうがないでしょうね」

――武田投手は6回途中まで7失点。
「ピッチングコーチにも、バッテリーコーチにも散々言われているんで、僕から言うことはないです。コメントはもう本人に聞いてください。やることはわかっているでしょうし。1軍でも2軍でも同じようなやられ方をしているというところは、本人に聞いてください」

――リチャード選手に結構ヒットが出始めている。
「10打席連続出塁でしたよ。で、見逃し三振のあとに四球で。今、いいですよ」

――変わってきたところ。
「ちょっと小さく振れるようになってきました。この間、2ストライクアプローチで3安打打ったんですけど、あのときの感覚がちょっと良かったみたいで、大きくバーっと振り回すというか、大きいのを打たないといけないんですけど、小さく回れるようになっているんで。彼のパワーだったら、小さく打っても十分に飛びますし、小さく振って間に合う分、変化球をしっかり見極められれば、ボール球を振らなくなるんで」

――PayPayドームでの3試合目ですか?
「その時の2ストライクアプローチの感覚を、もっと早いカウントからしてみたら、みたいな話をバッティングコーチがしているので。狙いに行く時は振っていいんですけど、狙う中でもちょっと小さく入るっていうのはもう僕は鉄則だと思うので、バッティングで」

――続けていけば1軍に推薦できる。
「それは(1軍に)行って、ピッチャーの質は多少変わりますけど、パッと行ってパッと打つのは難しいですよね。牧原大みたいなタイプとは違うんで。それはもうそこで結果を出さないといけないんですけども、状態が上がってきたのは事実ですね」

――笹川選手も最後に右中間を破る良い打球を打った。
「普通に考えたら、僕だったらもう(増田)珠の初球から申告敬遠していたと思うんですけど、そりゃそうしますよね。振ったところに甘い球が来て、本人は嬉しいでしょうけど、芯に当たったらあんな打球が飛ぶんで、魅力はありますけど、当たる確率がね。本当に彼もコンパクトに打つ、後ろの肩が出てこない、それを徹底したら、あのポテンシャルなんで、絶対に勝負できると思う。もう振り回さないで、本当に彼もコンパクトです」

――左肩が出ないために振りすぎるな、と。
「そうです。左肩が絶対に出てくるんで。あんなところに投げたピッチャーは大いに反省したでしょうけど、多分この辺(内角低め)の変化球だったら、もう間違いなく空振りしていたでしょうね。敬遠のあとなので、初球から打つ気満々で行くでしょうから」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)