打率.155の甲斐拓也が今季初のスタメン落ち…長谷川コーチが語る打撃面での“打開策”

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

首脳陣は守備面の存在感を評価するも…4試合連続で無安打

■オリックス 1ー0 ソフトバンク(2日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手が2日、オリックス戦(PayPayドーム)で今季初めてスタメンを外れた。代わりに先発マスクを被ったのは、DeNAから国内FA権を行使して移籍した嶺井博希捕手。公式戦で大関友久投手とバッテリーを組むのも、今季初となった。

 4月下旬、藤本博史監督は甲斐を固定して起用する理由を「見ての通りです。リード面を見たら分かるんじゃないですか。(他の捕手が)守ったら点を取られていますよね」と語っていた。この日の試合前時点でチーム防御率2.87はリーグ3位、失点「67」はリーグ最少と、甲斐の貢献は投手陣の成績にもつながっている。捕逸0、暴投1とバッテリーミスはリーグ最少、盗塁阻止率も.700と、個人としても奮闘していた。

 一方で打撃面では苦しんでいた。4月12日の日本ハム戦(PayPayドーム)で放った安打を最後に、7試合連続で無安打。26日の楽天戦(同)で安打を記録したが、再び4試合連続無安打で打率.155まで落ち込んでいた。リフレッシュの意味合いも、バットの不調もスタメン落ちに影響はあったはず。試合後、藤本博史監督は「とりあえず一回り半くらい終わっているんで、リード面のところとか、そういうところでも1回に嶺井に被らせようか、ということですよね。甲斐も打つ方がちょっと状態悪いんでね」と語った。

 では、甲斐の打撃復調の鍵はどこにあるのか。この日の試合前に甲斐の状態を問われた長谷川勇也打撃コーチは、復調のチャンスは転がっていると強調する。

「こういう時こそ自分の欠点だったり、悪いところは浮き彫りになってくる。ダメな時こそ、しっかりと原因を掴めるキッカケにはなると思います。状態を上げていくヒントだったりというものは見つけやすいとは思っています」

 コース別や球種別に苦手なものがハッキリ出るのか、という問いには「そういうわけじゃない。そんな難しいことではなくて、なんていうんだろうな……」と否定。簡単に言語化するのは難しそうな様子だったものの、「スイングのダメな部分とかが顕著に表れやすいとは思う。そういうところを洗い出してやっていく感じです」と続けた。結果が出ない今だからこそ冷静になるべきであり、気持ちも前を向くしかない。

 甲斐はこの日、アーリーワークにも参加してバットを振って汗を流した。前を向く姿勢ははっきりと感じられる。長谷川コーチも「その中で課題を見つけて、それを克服できたら本当に技術になる。ここからしっかりと自分のバッティングを考えて。僕らも手助けをしながら改善をしていくきっかけを早く見つけていけたら」と約束した。自分を見つめ直してもらい、必ず成長につなげてもらう。

(竹村岳 / Gaku Takemura)