正木智也の課題は「確信に変わった」 小久保2軍監督が昇格候補に挙げる選手は?

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】

「正木とは火曜日に1回話そうかなと思います」

 ソフトバンクの2軍は23日、山口・由宇球場で行われたウエスタン・リーグの広島戦に9-3で快勝した。初回にドラフト3位ルーキー、生海外野手の適時打などで3点を先制すると、3回にも生海の2点適時二塁打などで5点を追加した。生海はこの試合、2安打3打点。三森大貴内野手が2安打2打点、谷川原健太捕手も3安打2打点と結果を残した。先発の松本晴投手は5回3安打1失点と好投した。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――初回2死走者なしから3得点。
「生海の最初のチャンスでのタイムリー。やっぱり今日はそれじゃない」

――半速球系の投手からはよく打つ。
「そうね。でも、今日は4番の活躍じゃないですか。生海の2打席(連続)タイムリーで、あれでもう一気に勝ちゲームというか、楽な展開になったんで、あそこが一番のところだったと思いますけどね」

――練習では正木選手、リチャード選手、生海選手を相手に打撃投手を務めた。
「正木はちょっと明後日から練習が3日間あるんで、そこでちょっと話をしようかっていう話をしているので、火曜日に1回話そうかなと思います。今のままだと、ちょっと全然打てないですね。今日投げてみても、外から見てても、それがある意味確信に変わったんで。あのバットの出はちょっと厳しいですね。開きが早いのとバットが寝すぎてます。もうここ(トップ)からすぐに寝てしまうんで、あれはちょっと今のままやったら(バットが)出てくるまで時間かかり過ぎているんで。それはちょっと修正しないといかんでしょうね。今のままやったら」

――正木選手の打撃投手は監督自ら?
「それはもちろんありましたよ。あったから今日一緒にやったので。生海はそんなに気になるところないし、初めて俺の球を見たんでちょっと差されていたけど、正木の場合はちょっと修正かけないといけないでしょうね。もう自分が思うポイントでタイミングが合っていても、多分バットがそこに出ていないので。多分思ったより(中に)入られてると思ので、そこをちょっと修正していきたいなと」

――2打席目は左直といい当たり。
「あれも差し込まれているじゃないですか。多分、自分の中でもうちょっと芯でとらえているはずだと思うんですよ。ライトとか後ろのファウルも全部自分でタイミング合ってんのに前に飛んでいないと思うんで。ネクストバッターでの素振りをずっと今日見ていたんですよ。そこはちょっとすごい気になったんで、火曜日はちょっと練習でそこをやっていきます」

――松本晴投手は安定感がある。
「そうですね。のらりくらりのピッチャーですけど、打たせて取るタイプのピッチャーで。これっていう球はないんですけど、コンビネーションとコントロールでね」

――谷川原選手は猛打賞だったが、調子はもう1つ。
「そうですね。詰まりながらライト前で気は楽になったんでしょうけどね。内容的には……。でもヒットが出ることによってバッターって変わるんで、変わってくれたらいいんですけど。打ったのは半速球の緩いボールなんで、今日よかったからというわけにはいかない。でも、三森はちょっと良くなっているかもしれないんで、また上から話があれば、そういう(推薦の)話になりますよね」

――川村選手も本塁打。
「打ちたい打ちたいって、最近打てていなくて気持ちが入る中で、しっかりフォアボールを選んでたというのが大きいと思うんですよね。往々にしてボール球を強引に振りにいって、フォアボールも取れずにっていうパターンがあって、連続フォアボールの後のホームランなんで、やっぱり我慢することによってああいう結果に繋がるんだなと思った。最近打ててない中でよく我慢したなと思います」

――育成選手で結果が問われる中での我慢。
「そう! それはボール球を振ってしまうんですよ。カウント3-2まで持っていって、しっかりボールを見極めての出塁からのホームラン。最後ちょっとデッドボールは心配ですけどね。その辺は評価してあげていいかなと思いますね。よく我慢したと思います」

――打ちたい気持ちはリチャード選手もある。
「もうしっかりフォアボール選んでいたし、リチャードもちょっとずつ良くなっていますね。ちっちゃく振れるようになってきているので」

――3日間の練習でみっちり。
「ちょっと正木をまず取り組もうかと思いますね」

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)