甲斐の犠打失敗に「ああいうところをしっかりやらないと」 崩れた藤本監督の描くゲームプラン

ソフトバンク・藤本博史監督(左)【写真:竹村岳】
ソフトバンク・藤本博史監督(左)【写真:竹村岳】

宮崎で15年ぶり白星ならず…今季初の零封負け「最高のピッチングされた」

 ソフトバンクは8日、西武戦(宮崎)に0-3で敗れた。先発・大関友久投手が、愛斗外野手に先頭打者アーチを被弾。9回1死から登板した松本裕樹投手が2点を追加され、打線は高橋光成投手に8回無得点に封じられるなど沈黙した。試合後、藤本博史監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――高橋投手の内容。
「今日は最高のピッチングされたんじゃないかなと思います」

――8回無死二塁で甲斐選手が犠打を失敗した。
「ああいうところはしっかりしないといけないね」

――少し犠打の打球が浮いただけに、二走・上林選手のスタートも難しかったのでは。
「普通じゃないの。強かっただけでしょ」

――大関選手は踏ん張っていた。
「今日は前半、3回ぐらいまであんまり良くなかったみたい。良くなかった中でね、8回3分の1、1点で抑えるのはね、やっぱり開幕を務めただけのピッチャーであるのかなとは思います。前回の和田もそうだったけど、悪いなりにしっかりと最少点で抑えられる。そういうピッチングができているんじゃないかなと思います」

――高橋選手は何が良かった。
「フォークやね、フォークとカット。真っ直ぐが強いのはわかっているからね。去年は案外ね、打っていたけどね。今日も完全にね、高橋くんにやられたんでね。次回はやり返しましょう」

――9回1死に松本選手にスイッチしたのは山川選手との対戦を考えて。
「4回目やしね、もう110球近くまでいっていたから。山川からは代えるつもりやった。同点だったらオスナいっていたし。津森か松本で考えていたけどね。あそこは1死を取っていたから、ヒットはオッケーって形でいってほしかったね」

――甲斐選手の犠打は難しい場面だった。
「難しい場面っていってもああいうところをしっかりやらないと。やっぱり得点にならないからね。だから展開が変わってきていると思う。それはもう反省点であって、誰しも失敗するわけですから。これから失敗のないようにね」

――上林選手は低めを拾えていますか。
「拾えていません。ちょっとね、チャンスになったら消極的になる。ランナーがいなかったら初球からどんどん振っていくのに。ランナーがいたら初球を見逃してしまう。ああいうのを振っていかないと、タイミングが合っていかない」

――簡単に追い込まれる場面が目立った。
「フォークとカットを投げられているから、なかなか難しいと思うんですけどね。どんどん振っていかないとタイミングは合わない。特にフォークはああいう形になってしまう。2ストライクまでに前で仕留めてしまう。それが凡打であろうが、いいんじゃないかなと思います」

「(上林は)最後はラッキーなヒットが出てね。気持ちを切り替えてくれたら」

(竹村岳 / Gaku Takemura)