打率.188も「心配していない」 藤本監督が語る“3番柳田”が打線に与えている効果

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】

相手先発は山本由伸投手…新フォームに藤本監督「問題ない」

■オリックス ー ソフトバンク(6日・京セラドーム)

 ソフトバンクは6日、オリックス戦(京セラドーム)を迎えた。ソフトバンクの先発は高橋礼投手で、相手先発は山本由伸投手。試合前に取材に応じた藤本博史監督は、ここまで打率.188の柳田悠岐外野手の状態について言及。「心配していない」と表現し、3番で起用することも明言した。主な一問一答は以下の通り。

――監督が目指している先行逃げ切りの試合展開が続いている。
「今5試合、全部先行逃げ切りですもんね。先に点を取るのは試合を有利に運べるというかね。そういう先制っていうのをね、今年1年取れるようにやっていきたいですね」

――相手先発は山本由伸投手。
「いい形で入れるんじゃないですか。まあやるのは一緒ですからね。相手がいいピッチャーということだけであって。隙のない野球というかね。隙あらば、前の塁とかそういう形で戦っていけばいいんじゃないかなと思います」

――昨季は牧原大選手が対戦打率.400だった。
「牧原と、近藤が5割打っているのかな」

――その2人がポイントとなる。
「打順はね、もうあまり変えたくないんでね。周東も状態的にも悪くないし。出れば相手にとったらね、ちょっとプレッシャーをかけられるので。打順は昨日と全く同じでいこうかなと。正木を使いたいですけどね、今ちょっと。4試合でやってみて、オープン戦ではちょっと考えられない状態なんでね。ここ2試合は休んで、西武戦あたりからいこうかなとは思ってます」

――山本由伸投手はちょっとフォームが去年と変わっている。
「変わっていますよね、もう楽な形というか。1回軸足に乗せないで投げているので。そこはもう侍の時に対戦しているので、その辺は全然問題ないです」

――近藤選手の守備は。
「DHじゃないですか。全然、あの状態は良くなっていっているらしいですよ。明日試合がないんで、今日頑張ってもらったらまた改善するんじゃないですか」

――柳田選手にここまで打点がない。
「打点がまだないけどね、ちゃんと今2番と4番は状態いいんで。その間に入って出塁はね、昨日も出塁しているし。試合にしっかりと貢献してくれているんじゃないかなと思います。状態的には良くはないけど、1年間長いんでね。彼ら2人(近藤、栗原)がもう少し落ち的たときに柳田が上がってきたら、これは一番いいことじゃないかなと思う。全然心配はしてません」

――打つポイントを以前までのポイントに戻した方がいいと話していたが。
「試しながらやっているんじゃないですか。やっぱりどうしてもね、速い球にちょっと刺されている状態。どうしても柳田に対しては相手ピッチャーはみんな厳しい球投げてきますよ。そんなね、9番に投げる配球とは全然違うんでね。その辺は柳田自身が改善していかないといけないし、攻略していかないといけないんでね。その辺はしっかりやってくれると思いますよ」

――近藤選手と栗原選手にはさまれている。
「今は状態悪くても、打線になっているんでね、出塁はフォアボールとかいろいろ取っているんでね、そこら辺は全く気にすることないんじゃないですか。柳田に打点がないだけでしょ。その辺はそのうちつきますよ。まだ5試合終わっただけだから。まして5試合が終わって負けているわけじゃないんだから。勝っているんだから、そんな心配することないんじゃないですか」

――打順は1年間を考えると固定した方がいい。
「1番の周東とか状態が良かったら間違いなく1番に入るわけですから、2番から4番というのは変えない方がいいんじゃないですか。牧原も状態いいし、晃(中村)も状態がいいし、2、3、4、5、6番やね。だから今宮の状態が上がってきたら、7番に上がるのか。甲斐は9番を打っているし。あとはもう正木と上林が出るところですね。その2人が状態が上がってきたら、より一層いい打線になるんじゃないですか」

――高橋礼選手が先発。
「ここまでみんないい形で投げてくれているんでね。ここまではフォアボールが少ないってのは、これが一番の課題のところなんで、そこが改善されてきているっていうことはね。今日の高橋礼にも期待します」

「当然、0点で抑えろとはなかなかね、相手がいることですから難しいと思いますけど。今年は高橋礼がキャンプからずっといいですよっていう、そのピッチングをしてくれたら別にね、絶対抑えなくちゃいけないとか、そういう気持ちもなく自分のピッチングをしてくれたらいいんじゃないですか」

――中継ぎも1通り登板した。
「まだ5試合やからね、これからいろいろ山あり谷ありでしょうから、そこは全部が全部うまいこといくわけないんで。とりあえず今は波に乗っているんで。そのまま行きたいですね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)