栗原陵矢が泣いた昨年3月31日の夜 LINEを送った甲斐拓也の思い、2人の固い絆

  • 記者:福谷佑介
    2023.04.01
  • 1軍
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

栗原が捕手への未練を捨てた理由の1つが甲斐の存在だった

 3月31日、本拠地PayPayドームで行われたロッテとの開幕戦に、ソフトバンクは4-0で勝利した。大事な開幕戦で勝利を呼び込んだのは、昨季、怪我でシーズンをほぼ棒に振り、長く険しいリハビリを経て復活した栗原陵矢外野手だった。

 両チーム無得点の6回。近藤、柳田を塁に置き、打席に立った栗原の打球は右翼スタンドへ一直線に飛んでいった。「気持ちよかったです。(ダイヤモンドを)一周回っている時間がすごい幸せでしたし、嬉しかったです」。お立ち台でこう語る栗原の目は少しばかり潤んでいるようにも見えた。

 そんな栗原の心を支えたのが先輩からの一通のLINEだった。昨年3月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)。守備中に左膝の前十字靱帯を断裂する大怪我を負った。病院で受診して診断結果が出たのは、ちょうど1年前の3月31日。その日の夜、栗原の携帯電話に届いたのは甲斐拓也捕手からのLINEだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)