3失策にバッサリ「200個もエラーしたら勝てるわけない」 小久保2軍監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】

2軍の中日戦は6-7で敗戦「中日の守備も酷いけど、ホークスも酷い」

 ソフトバンクの2軍は19日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの中日戦に6-7で敗れた。先発した武田翔太投手は味方のエラーで1点を失い、4回2安打1失点。野手では笹川吉康外野手が2安打1打点、ウイリアンス・アストゥディーヨ内野手が3打数3安打1打点と気を吐いたものの、守備の乱れもあって競り負けた。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――最終回は追い上げも見せた。
「うん、まぁ今日は4回の攻撃でしょう。(勝連の)バント失敗からの最後の三代の走塁アウト。で、次の回の井上のありえないエラー。一時は逆転したとはいえ、あそこで追加点を取って、次のイニングを普通に抑えていたら圧勝のゲームですから」

――エラーが3つ。
「そう。最後(試合後)全員に話して、中日もこの3連戦の感想ということで、まあ中日の守備も酷いけど、ホークスも酷いと。だから年間、今で言ったら、1軍の試合数で計算したら200個以上のチームのエラーというね。こんなチームはプロ野球にないので。1軍と2軍の差は守備力。最低限の守備さえあれば、キッカケは掴めるので。しかも守備はやればやるほど上手くなるから、やっていこうねという話をしましたけどね」

――課題が見えた試合だった。
「3連戦ずっとそうですし、もちろん西尾のそういうところもありますけども。200個もエラーするチームは勝てるわけないからね」

――打線は開幕戦から2桁安打が続いている。
「そうですね。打線は結構、元気があるなっていう感じはしますけどね」

――井上選手は課題の右投手の速球を打つという点では。
「(1打席目の安打は)カットボールやね。全然真っ直ぐではない。1打席目は良かったですけど、後は全然ですね。右投手への対応がね。今日は笹川が良かったね。井上が(3回裏)1死三塁から三振をした後、フルカウントまで行ってレフト前に(タイムリーを)持っていって。走塁でアストゥディーヨの安打をもぎ取ったり、最終打席はいいんですけど、その前(の打席)に四球を選んだり、非常に今日は存在感があったなと思いますね」

――打率3割を目指す中ではああいう安打が大事。
「もちろん、もちろん! 2ストライクまでは振ったらいいんですよ。追い込まれたら、やっぱり、そりゃそうですよ」

――野村大選手を代打起用。
「今日は代打の練習で、5回以降でチャンスなら行こうと思っていました。(次の打者が)勝連だったんで、歩かされるかもしれんなと思いながらも、使えるところで使っておかんと、と思って使ったんですけどね。中日も本当は歩かせるのも半分頭にあったんでしょうけど、大樹(野村)がそれが頭をよぎることなく、積極的に行ったのが良かったんでしょうね」

――状態は良くなってきている?
「いいですよ。いいと言うか、やっぱりここにいる打者の中では一番、投手と勝負できますよ」

――牧原巧選手も代打で適時打。
「牧原(巧)は昨日のキャッチャーが良かった。昨日のキャッチャーの姿が素晴らしかったですよ。送球もそうでしたけど、キャッチャーとしての振る舞いが良かったので、今日のヒットも気分はいいでしょうけど、昨日のキャッチャーの方が自信にした方がいいと思いますけどね」

――左投手では渡邊佑投手と田浦投手で明暗が分かれた。
「(渡邊佑は)あそこで抑えていかないと、支配下はないでしょうからね。ちょっと不運と言うか、あの三盗も、三盗しそうやなって思ってされているくらいなんで。それはピッチャーだけのせいじゃないでしょうけど、本来であれば、田浦が僅差のところで行くんでしょうけど、リーグが始まったばかりなので。しかも渡邊(佑)はほとんど投げてなかったので、今日は絶対に投げさせようというところの登板だったんで。左はしっかり抑えられるようになった方が支配下には近くなります」

――田浦投手は好投が続く。
「状態はいいですよ」

――開幕3連戦で印象に残った場面は。
「1戦目も2戦目もあんまり覚えてないもんね。その日終わったらリセットなんで、あんまり覚えてないな」

――アストゥディーヨは?
「打点王じゃないですか? ものすごい打点ですよね。状態が良くなったので、そのまま上に行くんじゃないですか?」

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)