長谷川コーチが柳田悠岐に見た変化「いい姿だった」 34歳に感じた“原点回帰”とは

ソフトバンク・長谷川勇也1軍打撃コーチ【写真:竹村岳】
ソフトバンク・長谷川勇也1軍打撃コーチ【写真:竹村岳】

長谷川打撃コーチが試合前に取材に対応

 ソフトバンクの長谷川勇也打撃コーチが4日、広島とのオープン戦(PayPayドーム)の試合前に取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――オープン戦が始まるが、選手にはどんな姿を見せてほしい。
「しっかり、自分が結果を出すためのことをやってもらえたら」

――春季キャンプの選手の姿は。
「以前よりは、主体性を持って自分の中で考えて取り組む姿勢は見えてきている。そういうところは、いい変化だと思いますけど。もうちょっとできると思いますけどね」

――特に姿勢が見えた選手は。
「全員把握はしていないですけど、アーリーワークに自分で考えてきて、自分でコンディションを整えたり。バッティングが必要な人は打っていましたし、自分の中で必要なものを、自由な時間の時に選択してできる環境にはなってきているので。誰というのはないですけど、ウエートルームにも選手はきていましたし。以前までは練習への入り方はあまり良くなかったんですけど。そういうところを自分で、自分の時間を見つけて練習に入るというのができつつあるので。それが普通になれば」

――良くなかったというのは、練習に入るルーティンという部分。
「自分の時間、コーチに拘束されない時間の時に一番いい効果が出ると思うので。全体練習が始まったら僕らに拘束されちゃうわけだから。それ以外の時間で上手くなるために、コンディションを整えるため、好きなように使えるので。そういうのは、今までのチームにはなかったので。少しずつですけど、芽生え始めたのは良かったんじゃないですか。まだ物足りないですけど」

――変わった選手は。
「結構きていたみたいです。僕らから『来い』とは言っていないので」

――アーリーワークにはリチャードらをはじめ、同じメンバーがずっときている印象だった。
「そうですね。僕らは強制していないので。必要なら手伝いますというスタンスなので。彼らが選択して、やらせるようにしていましたけど」

――三森大貴内野手の状態は。
「僕は悪いとは思っていないです。バッティング練習の内容には基本、レベルが上がっていると思うので。結果が出ていないから悪いという見方をしてしまうと、ここまでやってきたバッティングを疑ってしまうと思うので。そこは疑わずに、僕の感覚では去年よりレベルは上がっていると思うので」

――本人と会話も。
「そうですね。でも本人は結果を欲しがっているから。そういうところで評価されるのもわかっているから、なんとかヒットをという気持ちもわかるんですけど。でも僕の見方としては去年よりはレベルが上がっていると思います」

――フレディ・ガルビス内野手が好調。
「足の上げ方を小さくした。どうしても、大きく足を上げていたんですけど。ミスショットが去年は大きかったと思うので。そこを自分なりに工夫して、足の上げ幅を小さくしてというところが技術的なところでは去年よりは変化しています」

――昨季の悔しさが本人にはあると思う。
「そうですね。キャンプでも結構(練習で)打っていたみたいですね。僕は目撃していないですけど。他の外国人選手と競争しようという気持ちが強まっていると思うので。その相乗効果じゃないですけど、3人が意識し合っていると思います」

――柳田悠岐外野手がキャンプを無事に終えた。状態は。
「年齢的なものは抗えないので。ここからはどう野球と向き合っていくか。向き合い方で姿も変わってくると思うので。今年のキャンプに関しては野球小僧に戻ってがむしゃらに、無邪気にバットを振ったり守備もしていたので。すごくいい姿だったと思います」

――動きがいいという充実感も。
「衰えは多少あると思いますけど、そこに負けないようにがむしゃらに練習していたので。それはシーズンに入ってもすごく生きると思います。なんら、問題ないと思います」

――年相応の。
「でも自分なりに考えてやっていたと思います。試行錯誤しながらやっていたと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)