「ますます競争が激しく」15安打でロッテに快勝 藤本博史監督のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】

「会心のゲームの中でも、各選手が反省するべきところは反省して」

 ソフトバンクは28日、アイビースタジアムで「球春みやざきベースボールゲームズ2023」を戦い、開幕戦の相手となるロッテに7-0で快勝した。コートニー・ホーキンス外野手が3安打1打点、中村晃外野手が2安打3打点と活躍。栗原陵矢外野手とフレディ・ガルビス内野手もマルチ安打し打線が15安打と活発だった。投手陣も開幕ローテ入りが確実な石川柊太投手、東浜巨投手が無失点に抑えるなど、4投手による完封リレーだった。試合後の藤本博史監督のコメント全文は以下の通り。

――公式戦なら会心のゲーム。
「会心のゲームの中でも、反省点は反省点でしっかり、各選手が反省するべきところは反省して、よかった人はそのまま継続する。そういう形でやっていけたらいいんじゃないですか。今日と明日、あさっての2試合と、それからオープン戦ですね。まだ約1か月あるんで、今順調な人は維持するのは大変だと思うけど、維持できるように。状態上がってない人はできるだけ中旬ぐらいには状態を上げて。競争しているわけですからね。

――打つ方はいいところが出た。
「まあみんなよく振れているよね」

――栗原選手はサードまで走った。
「栗は全試合出す予定でいますけど、今日みたいな日は半分ぐらいで終わるとか」

――中村晃選手も状態がいい。
「アピールしてますよね。しっかり外野フライも打てて、ヒットも打てて、タイムリーも打てて、というところでね。晃もずっとキャンプからそんなに良くもなく悪くもなく、普通の状態で来ていて、対外試合でこういう結果が出てきたら、本人もまた気持ちいいだろうし、このまま継続するようにしてもらったらいいんじゃないかなと思います」

――栗原選手の足の不安はなさそう。
「全然、今のところ全く問題ないですよ。だからこっちは心配して、早め早めと思ってるけど、本人は全然、足の不安は全然ないということなんでね。徐々にやっていかないと、いきなりボンとやって疲れたところが一番怖いからね、足とかは」

――外国人選手3人ともに結果。
「そうですね、ちょっとホーキンスも侍のところ(壮行試合)は全く駄目だったけど、競争してるんだよっていうことを本人には伝えてるんで。本人もそれは分かっているんで、気持ちを変えてやっていくというか、俺もレギュラー取りに行ってるんだっていう気持ちでやってくれてるんで。今日結果が出て良かったんじゃないかな」

――ガルビス選手も好調。
「侍の試合からタイムリー出て、今日も2本打ってね。ますます競争が激しくなってきたね」

――三森選手がスタメンから外れたのも競争。
「ちょっと守備の方で精彩を欠いていたんでね、これは守備コーチの方からの提案で、ちょっと1試合外そうかということですね」

――ピッチャーはどうでしたか。
「ピッチャーに関しては、反省するところは先頭バッターへのフォアボールですね、2回ありましたよね。あと要所要所はしっかり攻められたんで。高橋礼なんか球も強くなってきているし、先頭バッターまた2人フォアボールで出したけど、その後はしっかり抑えられたんで、ピッチングコーチに聞いたらブルペンでは右バッターが立った方がコントロール良かったんだけど、試合になったら左バッターの方が投げやすそうでしたねっていう。終わってからまた、右バッターに立ってもらってピッチングしていたみたいだけどね。でも去年に比べたら全然良くなってるじゃないですか」

――2カード目の頭を任せる石川投手は。
「球が強いですよね。今日ぐらいの1回なんか完璧だったからね。あれぐらいでやってくれたら本当、助かりますけどね、1年間、ああいう感じでやってくれたらね」

――高橋礼投手は先発の競争の中に。
「当然、入ってますよ。だから、あとは先頭バッターへのああいうフォアボールは絶対いけないということを、もう1回意識してもらって、修正してくれるんじゃないかなと思います」

――田上投手はまた福岡に戻って上で見たい。
「田上も先発候補の1人なんで、なんか中盤あたりで中継ぎで投げるとかそういうことをやってもあまり意味がないと思うんでね。何人かいる中で、誰かが故障したりしたら、1軍ですぐ頭から投げれるように、そういう調整の方がいいんじゃないかなと。今はオープン戦でどこまで引っ張るか投手コーチとも話し合ってませんけど、最終的には、将来的にはもうローテーションに入ってもらわなくちゃいけないピッチャーだし、途中から投げさせてもあまり意味ないところもあると思うんですよね。そういうところでは2軍で先発して、状態を上げておくというのが一番ベストかなというのは考えています。当然、投手コーチの頭の中にも、僕の頭の中でも1軍で使えるっていう、それくらいの実力は見せてきてくれてますよね」

――野手陣の方で見えた課題は。
「いつも言うように、去年もあったけどノーアウト満塁の先頭バッターですよね。去年は1年間泥臭い1点を取ろうと、今年も同じことを言っているんですけど、ノーアウト満塁でショートとセカンドが、ちょっと下がってるところで、三振だけはして欲しくないですよね。ダブルプレーでも1点取れるわけですからね。ツーストライクまではしっかり自分のスイング、心がけることというと、やっぱりボールを少し高めに設定して打ちに行く、それを今日、渡邉陸が振ってたのは低めのボール球ですよね。そういうところをもう1回修正、自分で考えて、こういう場面でどうしたらいいかっていう、野球脳を使うというかね。追い込まれたら、もう言い方悪いけどペッパーのようにショートゴロ、セカンドゴロ打ちに行くでいいわけです。それで1点取れるわけだから、三振だけは絶対しないっていう強い気持ちをもっと持ってもらいたいなと思います」

――ロッテの開幕投手が小島投手に。
「左やったよね。うちに何回か投げたよね。いいピッチャーじゃないですか。相手にとって不足なしです」

――1か月後に対戦する相手にいい形を見せられた。
「そうですね、今日はもう主力中心でいって、みんな頑張ってくれたんで。明日は若手中心でちょっといってみるんで、その中には栗原も三森も入ってるけど、若手中心でまた今日みたいな試合をやってくれたら、本当にいい形でロッテ戦に入っていけるんじゃないかなと思います」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)