なぜ実績ある東浜、石川じゃない? 指揮官語る…開幕投手が大関に決まった理由

ソフトバンク・大関友久【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・大関友久【写真:福谷佑介】

藤本監督が重視したロッテとの相性、次週のオリックス戦、変則日程

 ソフトバンクの藤本博史監督は21日、3月31日のロッテ戦での開幕投手を大関友久投手に託したことを発表した。ともに開幕投手候補だった東浜巨投手、石川柊太投手が登板したこの日の紅白戦後に大関本人に通達。「気合が入ってました。緊張してるのかなと思ったら『ありがとうございます。頑張ります』という強い言葉で『やります』っていうことを言ってくれたんでね。すごい頼もしいですね」と明かした。

 これまでソフトバンクの開幕投手には東浜、石川、大関、そして来季から先発に転向する藤井皓哉投手の名前が挙がっていた。実績で言えば、昨季、チーム2位の10勝をマークした東浜、2021年の開幕投手を務めた石川の方が上。だが、指揮官が3年ぶりのV奪還を目指す開幕戦を託したのは、昨季急成長を遂げた左腕の大関だった。

 なぜ、ソフトバンクの首脳陣は大関に開幕を託したのか。そのポイントの1つが、開幕で対戦するロッテとの相性。東浜と石川も防御率1点台だったものの、大関は5試合に投げて、2人を上回る防御率1.16をマークし、2勝0敗だった。スタートダッシュを決めるためには是が非にでも取りたい開幕戦だけに、その相性の良さを買ったのだった。

 昨季の勝ち星だけで言えば、東浜は千賀に次ぐ白星をマークした。ただ、指揮官は「巨の場合はちょっと出だしが遅れたかなっていうところで。実績は一番、巨がある。当然ローテーションには入ってくるし、大事なポジションというところで投げてもらおうかなと思っている」と語る。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)