「大関がいい」ブルペンで目を引くボールの強さ 藤本博史監督のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

混沌の開幕投手争い「第3クール終わったら決めますよ」

 ソフトバンクの宮崎春季キャンプは7日、第2クール初日を迎えた。悪天候のため、この日は室内での練習に。投手陣では大関友久投手や和田毅投手、先発に転向する藤井皓哉投手らがブルペン入りし、熱のこもった投球を見せた。半日練習を終えた藤本博史監督の一問一答は以下の通り。

――きょうはちょっとあいにくの天気でした。
「そうですね、3勤やから外でしたかったんですけどね。9日もなんか雨模様らしいから、シート入ってるからもう先にシートやろうかってことも話は出てますけどね。ピッチャーは投げさせたいから、早くね」

――明日に早める?
「いや明日じゃないですよ。明日は普通の練習で、明後日午前中はなんか持ちそうだったら、先にシートバッティングやって、雨降ってきたら中に入ったらいいかなって」

――きょうはブルペンにも足を延ばしてました。
「大関がいいですね。大関は球強いですね。受けてる方に聞いても、もう第1クールからずっといいですよって。思ったところへ投げられているんじゃないかなと思いますよね」

――大関くんが一番目を引く存在。
「今、現状ではね。まだ実戦とかシートとか入ってないんで分からないけど、第3クール終わったら決めますよ。ちょっとね、週が歯抜け状態な日程になってるんでね。3週目は金曜日に試合ないとか、4週目はどっか試合がないとか、そういう形になってるんで、その辺も踏まえてどうしようかなという考えですね」

――室内練習場で杉山投手に和田投手が話を。
「和田が杉山にアドバイスしていたんでね。杉山の聞き方が、ホンマに聞いてんのかなって(笑い)。ゆとり世代ですからね、彼は」

――監督の方からは何か。
「思い切ってゾーンの中に投げたらええやん、打たれてもいいからって話したけどね。なんか神経使ってコースにコースにって。真ん中投げても散らばるんやから、それで打たれるのはしょうがないやん、それくらいの気持ちで投げたらっていうのは言いましたけどね」

――ブルペンで投げていました。
「まあ暴れてるよね。バッターが立ったら特に暴れ出しているよね。あの辺が元々、課題だからね、球は強い球を投げるんだからね」

――アーリー(ワーク)を続けている野村勇選手は。
「今、城島がずっとついてくれてるんで、現状でバッティングをどうこういうアレじゃないですよね。発展途上というか、逆に今見てもしょうがないかなっていう。そんなん変えているところで、いいバッティングができるわけないわけですから。それをやり通すっていうのが大事だからですね」

――リチャード選手は。
「リチャードはやる気にはなってますよ。やる気にはなってるけど、あとは実戦でどういうふうになるか。いろいろ会長から助言で、前で打てとか言われてるけど、実際、球を打ちに行ったらちょっと中に入ってるとかね。もっと徹底するところは徹底した方がいいんじゃないかなと思いますけどね」

――元気はある。
「元気は出してますよ。先頭を走ってるしね。そういうのを1年間通さなくちゃいけないですよね。どっかで緩んでしまいますから」

――牧原大成選手のここまでの仕上がりは。
「もう順調ですね。牧原大とか近藤とか柳田とか、みんなその辺は順調ですよ。(中村)晃もいいし」

――牧原大選手の打順はどう考える。
「わかんない。全然わかんない。できたら6番、7番あたりでランナー還してくれるところがいいんじゃないかなとは思いますけど、レギュラーも決まってないんでね。そこは競争ですからね。あとは実戦で結果出してもらうという。去年の実績は実績で頭に入れてますから」

――笠谷くんもいいのかなと思いますが。
「笠谷はいいですね。笠谷はもうゾーンにまとまってきましたね。ちょっと球威がまだ出てないかなというところあるけど、コントロール自体はもうなんか、去年の冬、プエルトリコ行ってちょっと成長したのかなという成果は出てきてますよね。左が少ない中で面白い存在ではありますよね。彼は先発も中継ぎも両方っていうのを考えてるんで、一応先発候補で中に入れてますけど」

――松本投手はどうですか。
「悪くないと思います。悪くないと思いますというか、ピッチングコーチからの報告は悪くないですよ。まだ見てないもん、松本が投げてる姿を」

――それは実績ある投手でもあるから。
「投手コーチに任せているんでね。あんまり投げなかったら、(斉藤)和巳がおそらく怒ると思うんで。和巳が何も言ってないってことは、もう任せているってことだと思いますよ」

――甲斐野投手も手応えを。
「手応えを口にしてたの? 甲斐野が? 聞いとくわ、あとで甲斐野に。3日目見たときはいい球投げとったですよ」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)