斉藤和巳コーチ称賛…目を引いた右腕は? 昨年は不振も「いい感じでオフを過ごした」

ソフトバンク・斉藤和巳1軍投手コーチ【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・斉藤和巳1軍投手コーチ【写真:福谷佑介】

「投球フォーム的にもちょっと安定しているなっていう感じが個人的にはした」

 ソフトバンクは1日、宮崎・生目の杜運動公園で春季キャンプをスタートさせた。A組が44人と大所帯となった今回のキャンプ。投手22人のうち、ベテランと外国人らを除く17人がブルペン入りし、投球を見守った斉藤和巳投手コーチは1人の右腕の名前を挙げて称えた。

 その右腕とはサブマリンの高橋礼投手。この日はブルペンで52球を投じた。高橋礼自身は「自分としては良くはないですが、まあまあって感じでした」というものの、斉藤和コーチは「礼は良かったなって感じはしたし、いい感じでオフを過ごしたのかなっていう感じはした」と、その姿と投じるボールに目を細めていた。

 2017年のドラフト2位で入団し、2年目の2019年には12勝をマークして新人王にも輝いた高橋礼。ただ、2021年は11試合の登板にとどまると、昨季は4試合と入団後ワーストの成績に終わった。太ももの怪我を負ってからなかなか本来の姿を取り戻せずに苦しいシーズンを送ってきていた。

 このオフは米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」で千賀滉大投手とともに自主トレを敢行。その成果か、この日も力強いボールを投げ込み、斉藤和コーチも「投球フォーム的にもちょっと安定しているなっていう感じが個人的にはしたし、礼も手応えは自分の中では秋よりも感じている部分もあった」と語った。先発ローテ入りを狙う高橋礼。新人王に輝いた2019年の姿を取り戻せば、ホークス投手陣にとって頼もしい存在となる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)