メジャーでは「苦しい時間が多かった」 有原航平が鷹を選んだ“やりがい”とは

入団会見に臨んだソフトバンク・有原航平【写真:藤浦一都】
入団会見に臨んだソフトバンク・有原航平【写真:藤浦一都】

有原航平が入団会見 ホークス入りの理由に「高い評価をしていただいた」

 ソフトバンクは28日、有原航平投手の入団会見を福岡市内のホテルで開いた。NPB通算60勝と実績十分の右腕。さまざまな選択肢がある中で、ホークスを選んだ決め手に「この2年間、先発としての数もこなせていなかった。その中で高い評価をしていただいて、一緒にやろうと言っていただいたので。このチームでやってみたいと思ったのが一番のきっかけです」と語った。

 前レンジャーズ傘下3Aを自由契約となった今オフ。2021年には右肩を手術するなど米国での経験を「苦しい時間が多かった」と振り返る。特に先発には強いこだわりがあったが「それを考えた中では、アメリカの方では難しそうだった」と、少しずつ気持ちはNPB復帰へと傾いていった。3年ぶりのV奪回を目指すワンピースになってもらう。ホークスの熱意は、有原にしっかり届いていた。

「先発で投げることが僕の中で一番やりたい、やらないといけないことだと思っているので。一番しっかり投げさせてもらえる、そういう熱意も伝えてもらったので。そういうのもあって、ホークスにしました」

 選手にとっての最大の喜びは、グラウンドに立つこと。その思いは、なかなか思い通りにはいかなかった米国でも大きくなり「投げられないと始まらないというか、もどかしい思いはあったので」と、やりがいを求めてホークスにやってきた。春季キャンプもA組スタートが決まっている。あとはもう、結果で応えていくだけだ。

「環境もそうですし、選手もそうですし。自分が成長していく中ではホークスが一番いいなと思ったので。それはアメリカに行く時も、そういうふうにチームを選んだので。それはブレずに続けていきたいなという思いで、選びました」

 自分で決め、自分で選んで、ホークスにきた。求められるのは先発の柱としての活躍ということも、有原自身が理解している。感謝の気持ちを胸に、優勝のためだけに腕を振るつもりだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)