工藤監督時代から「下がっている」 三笠GM懸念…有原航平獲得の裏にある“逆転現象”

入団会見に臨んだソフトバンク・有原航平(右)と三笠杉彦取締役GM【写真:藤浦一都】
入団会見に臨んだソフトバンク・有原航平(右)と三笠杉彦取締役GM【写真:藤浦一都】

有原航平の入団会見「千賀が抜けたところを少しでも」

 ただ頭数を揃えたかったのではない。「柱」となる選手で“千賀の穴”を埋めなければならなかった。ソフトバンクは28日、有原航平投手の入団会見を福岡市内のホテルで行った。同席した三笠杉彦取締役GMは「千賀投手の抜けた穴、先発投手陣の整備が編成としてはテーマの一つだった」と獲得の経緯を説明した。

 千賀滉大投手は今オフに海外FA権を行使してメジャーリーグに移籍。チームにとっては、通算87勝を挙げたエースの穴をどう埋めるのかが課題となった。昨季、千賀の他に2桁勝利を挙げたのは東浜巨投手(10勝)だけ。カード頭を任せ、シーズンを通して貢献してくれるような選手が必要だった。

 数値上でも、先発投手の補強が必要だったと三笠GMは強調する。

「スタッツ(統計)上でも、ですね。長年、工藤監督時代は投手陣が野手陣を支えてきた。(昨季は)貢献度という点でいうと野手が上回り、どちらかというと(投手が)少し下がっているというスタッツも出ていたので。さらに千賀投手も抜けるということで。有原投手に入っていただけるのは大変心強いです」

 数値上においても、投手が野手を支えてきたというチームのスタイルが逆転しつつあることを明かした。もちろん野手の成長もあるだろうが、投手の整備も急務だととらえたわけだ。さらに三笠GMはロベルト・オスナ投手の名前も挙げ「救援陣を補強することで、先発、中継ぎ、どちらも適性がある選手はうちはたくさんいますので。先発の方に回せる相乗効果もある」と続けた。

 有原自身も「千賀はずっと素晴らしい成績を残していた。抜けたところを少しでも埋められるように」と意気込む。三笠GMも「いろんな選択肢がある中でホークスを選んでいただいた。先発ローテーションの一人として大きく期待しています」と背中を押す。補強という言葉だけに収まらない狙いが、常にホークスにはある。

(竹村岳 / Gaku Takemura)