正捕手・甲斐拓也に「勝つ」 谷川原健太が捨てられない捕手へのこだわりとやりがい

目指す“打てる捕手”「打つしかないんで、このチームだったら」
ソフトバンクの谷川原健太捕手が甲斐拓也捕手、嶺井博希捕手に挑戦状を叩きつけた。柳田悠岐外野手が主催する自主トレが19日に広島・呉市内で報道陣に公開され、2019年から“ギータ門下生”として参加している谷川原は「やっぱりキャッチャーで勝ちたい」と正捕手争いに割って入る意気込みを示した。
谷川原といえば、本職の捕手だけでなく外野手としても高いレベルでプレーできるユーティリティ選手として重宝されてきた。昨季も捕手で8試合、外野手で63試合に出場したが、昨秋のキャンプでは再び捕手を中心に練習を重ねてきた。
捕手へのこだわりは強く「もちろん外野もすごくいいポジションですけど、やっぱりキャッチャーはゲームを作る、ピッチャーと一緒になってゲームを作れるってところでやりがいを感じているので、やっていきたい」と言う。「キャッチャーでも勝ちたいという気持ちがあるんで、打撃も守備もやるしかない」という意気込みで、この自主トレを過ごしている。
打撃面では確かな手応えをつかんでいる。「腕の使い方と下半身で打つことを意識しています。上半身を使いがちなので、そうすると開いてしまうので、下半身で打つというのをやっています。いい感じになりつつあるので、このまま続けてキャンプインしたい」。昨季途中から、長谷川勇也打撃コーチと二人三脚で作り上げてきた打撃フォームが、ようやく体に染み付いてきた。
「打つしかないんで。このチームだったら。まずは開幕1軍でいって、なおかつ(甲斐)拓也さんに勝つっていう気持ちでやっていきたいです。勝つとなったらもう1発目、2月1日からアピールするしかないんで。拓也さん、嶺井さんよりアピールしていきたい」。胸にたぎる闘志。「ゴンゾー」こと谷川原が、キャンプインに向けて並々ならぬ思いを抱えている。
(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)