逆転満塁被弾の1球に泣くも「打者が上手かった」 健闘のホークスJr.を帆足監督は評価

ホークスジュニア・帆足和幸監督【写真:川村虎大】
ホークスジュニア・帆足和幸監督【写真:川村虎大】

27日に開幕した12球団ジュニアトーナメントでホークスジュニアは初戦敗戦

 少年軟式野球の「12球団ジュニアトーナメント 2022」が27日に2会場で開幕し、横浜スタジアムでは、ホークスジュニアがタイガースジュニアに2-4で敗れた。2回に浴びた逆転満塁弾が決勝点に。帆足和幸監督は「痛くて本当に悔しかったですけど、打者の中谷くんが上手かった」と相手を褒めたたえた。

 1球に泣いた。初回に1点を先制し、迎えた2回だった。先発・古賀京之介くんが2四球とバント安打で無死満塁を招き、三振と一邪飛で2死まで追い詰めたところで2番手・山崎寛太くんに継投した。その直後の初球をタイガースジュニアの1番・中谷英太郎くんに捉えられ、左翼に上がった打球は小学生用の外野フェンスを越えた。

「満塁だったので、ボールから入れとも言えないですからね……。(満塁で登板した山崎くんには)しんどい場面でしたけど、あれはあの場面で1球で仕留めた中谷くんが凄かったと思います」

 悔しい結果にはなったが、追い上げも見せた。3回以降は投手陣が立て直し、被安打2、無失点に抑えた。攻撃では、5回2死から1番・東幸蔵くんが四球で出塁し、盗塁と暴投の間に三塁へ。2番・徳重陽春くんの中前適時打で1点を返した。「しっかり走ってくれて、1人、2人で還す。ああいうのがうちの本来の理想の点の取り方ですよね」と評価する。

 28日は、同じく初戦に敗れたカープジュニアとの対戦が決まった。決勝トーナメント(29日、神宮球場)に進出するには、カープジュニアに勝ち、1勝1敗の球団の中で平均得失点差率であるTQB(Total Quality Balance)で1位になる必要がある。厳しい状況だが、ホークスジュニアは昨年度も初戦敗戦から決勝トーナメントに進出し、3位入賞。帆足監督は「あしたは打線に期待します。もう点数を取るしかないですから」と前を向いた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)