候補者にすら入れなかったGG賞 牧原大成がユーティリティ部門創設を願った理由

ソフトバンク・牧原大成【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・牧原大成【写真:藤浦一都】

120試合に出場しながら、満たせなかったGG賞の資格条件

 23日に契約更改交渉を行い、今季から3500万円アップの年俸8000万円(金額は推定)で来季の契約を結んだソフトバンクの牧原大成内野手。交渉後の会見では「ゴールデン・グラブ賞」でのユーティリティ部門創設を望んだ。

「ユーティリティ部門でのゴールデン・グラブ賞を作っていただけたら嬉しい。ユーティリティの選手が増えていて、そういう選手のモチベーションになると思うので」

 今季キャリア最多となる120試合に出場。シーズン終盤は中堅に定着したものの、開幕から三塁、二塁、遊撃とさまざまなポジションでプレーした。藤本博史監督にも「ジョーカー」と称され、どのポジションでも高いレベルで守備をこなす器用さが重宝された。

 その一方で、複数のポジションをこなしたが故に、守備のスペシャリストが選ばれるゴールデン・グラブ賞の候補にすら入らず。資格を得るには内野手の場合、チームの試合数の半分以上を1つのポジションの守備についていること。外野手はチーム試合数の半分以上を外野手として出場していることが条件となる。

 牧原大はどうか。今季120試合に出場し、そのうち二塁が41試合(先発35)、三塁が18試合(先発14)、遊撃が5試合(先発5)、中堅64試合(先発47)。どのポジションでも資格条件に達していなかった。だからこそ、声高にゴールデン・グラブ賞のユーティリティ部門創設を訴えたのだ。

「それを作っていただけたら、もっと頑張れます。他のユーティリティ選手も負けたくないという思いになる。新しい取り組みをすることによって目標ができるし、日本の野球界全体にいいものができると思う」

 メジャーリーグでは今季から「ゴールドグラブ賞」にユーティリティプレーヤーの部門ができ、ア・リーグではヤンキースのDJ・ルメイヒュー内野手が、ナ・リーグはカージナルスのブレンダン・ドノバン内野手が初代の受賞者となっている。牧原大の願いは届くだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)