スカウトが高評価する「バットコントロール」 育成ドラ2山下恭吾が挑む“イヒネ超え”

ソフトバンクから育成ドラフト2巡目で指名された山下恭吾【写真:福谷佑介】
ソフトバンクから育成ドラフト2巡目で指名された山下恭吾【写真:福谷佑介】

プロ生活に向けて「ワクワクの気持ちが大きい」

 ソフトバンクに来季も新たな戦力たちが加わる。12月5日に行われた新入団選手発表会見で支配下6選手、育成14選手の計20選手がお披露目された。そのうちの1人、育成ドラフト2巡目で指名された福岡大大濠高の山下恭吾内野手は、高校通算19本塁打とパンチ力も兼ね備えたショートストップだ。

 福岡・久留米市出身の山下は善道寺ボーイズクラブ、久留米ベースボールクラブ「GO AHEAD」を経て、福岡大大濠高へ。昨年の選抜大会では、2年生ながら正遊撃手として出場し、担当の加藤領健スカウトは「打撃は広角に打ち分けられるバットコントロールの良さが持ち味。どこでも守れる万能選手」と評価する。

「これからのプロ生活に対してのワクワクの気持ちが大きい」と気持ちを昂らせている山下。“万能選手”との評価通りに「小学生から中学生にかけていろんなポジションをやった」と言い、その中でも「ショートは外野も動かせますし、やっていて楽しいポジション」とこだわりを持っている。

 ドラフト1位で入団したイヒネ・イツア内野手は同い年で同じポジション。勝負していかないといけないライバルとなるが、「そこはまだ自分は育成なので。あまり意識はしていないですけど、のちのち、イヒネを追い越していけるように頑張ります」と焦りはない。1年目はまず体作り。数年先、1軍でイヒネと定位置を争うまでに成長してみせる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)