「まだレギュラーとも思ってない」 栗原陵矢が語った左膝の状態と来季への決意

ソフトバンク・栗原陵矢【写真:伊藤賢汰】
ソフトバンク・栗原陵矢【写真:伊藤賢汰】

目下、練習中の三塁は「距離が近いですし、打球も速くなってくる。難しい」

 ソフトバンクの栗原陵矢外野手が12日、宮崎秋季キャンプの全体練習に復帰した。左内転筋の張りのため、第2クールは別メニューで調整していたが、この日、再合流。チームメートと共にフリー打撃などを行い、明るい表情を見せていた。

 開幕直後に左膝前十字靭帯の断裂などの大怪我を負い、リハビリを続けてきた栗原。まだ全快とは言えないものの、打撃練習、守備練習などが行えるようになったため、秋季練習の途中から1軍に合流した。まだ制限もあり、今宮健太内野手らと一部は別メニューで慎重に段階を上げていっている。

「全力プレーの中なので。そこに対しては(後悔とかは)何もなかった」と心中を語る。現在の左膝の状態について「7割、8割ですね。走塁はまだちょっと怖さはありますし、全力ではやれない」と明かす。来春のキャンプに万全で参加できるように、状態を見ながらの調整がしばらくは続く。

 そんな中で、来季は三塁手に転向すべく、キャンプでは基礎的な守備練習を徹底的に行っている。2021年に19試合で三塁を守ったが、本格的にシーズンを通して内野を守るのは初めて。ここまで練習をこなし「距離が近いですし、打球も速くなってくる。その中でしっかりゴロを捕るというのがまず大事かなと思いますし。いろんな不安もありますし、難しいと思います」と口にする。

 今季は怪我でシーズンの大部分を棒に振ったものの、昨季までの実績は十分。ポジションを争う選手達と比べても、頭1つ抜けていると言える。それでも、栗原は「よく言われるのが、3年やってレギュラー。僕自身2年しかやっていないので、まだまだレギュラーとも思っていない。来年の春のキャンプからしっかり自分のポジションを獲りにいきたい」という。焦らず、急がず。来春キャンプでレギュラーを獲るため、いまは慎重にトレーニングを進めていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)