甲斐野に膨らむ期待「あれだけの球を投げるんだから」 藤本監督の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】

ホーキンスとのシート打撃に登板「いいところに来てたよね」

 ソフトバンクは9日、宮崎市の生目の杜運動公園で秋季キャンプ第2クール2日目を行った。この日も、キャンプにテスト参加しているコートニー・ホーキンス外野手のためのシート打撃を実施。甲斐野央投手が登板して8打席対戦し、ノーヒットと快音は響かなかった。

 この日の練習後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――昨日に続いて今日も、ホーキンス選手のシート打撃。
「今日は駄目だったね。獲る獲らないというところは、もう会社に任せているんで。今日やる前に話し合ったから。練習はいいですよ、遠くに飛ばせる、タイミングも日本に合うんじゃないかなというところで、バッティングコーチも同じ話をしてもらった。まあ、今日のシートはちょっと最悪だったけど、前にボールが飛ばなかったもんね。まあ甲斐野というピッチャーをどういうピッチャーか分からない中で打席に立って、それで結果どうのこうのじゃなしに、バットを振りにいってる、変化球でも打ちに行ってる、そこはいい方向に考えたらいいんじゃないかなと思う。獲る獲らないというところは会社が考えてくれるんで、もう会社の方にお任せしている」

――ここ数日の話聞いてもかなり好感触。
「昨日まで好感触だったね。今日1日は駄目だったけどね。疲れもあると思う。そういうことも踏まえて、会社の方にお願いしています」

――結論はいつぐらいまでに。
「結論は会社がしてくれるので」

――甲斐野投手が素晴らしい内容だった。
「いま和巳がずっと付きっきりで、杉山と甲斐野、あの辺をしっかり見てくれてるんで。まだそんな全力で投げてないと思うけど、今日でも甲斐野でMAXが150キロかな。ただコントロール的にはいいところに来てたよね。1球、2球甘いところに来たけど、今日の30球くらい投げた中ではコースコースに来ていたんじゃないかなと。シーズン中に来てくれってね(笑い)」

――フォアボール減というのが大きなテーマ。
「もう甲斐野も変わらないとね。そのために斉藤和巳を呼んでいるわけですからね。その辺しっかりと変わってくれないと、自分に厳しくなってもらわないとね。ちょっと甘ちゃんやからね、甲斐野は。すぐ和巳のことを兄貴って言い出すから。和巳の子供が3人ぐらいいる、子供じゃない、弟やね」

――何日間しか経っていないけれど、いい姿を見せている。
「みんなちょっとピリッとしてね、練習もしっかりやってくれてるし。ピッチャーも初日3人ぐらいしか投げなくて、和巳が『初日から3人か〜』とか言うたら、次の日いっぱい入っとったもんね。そういうのはいいことじゃないですか。どんどんやってくれたら」

――甲斐野投手も目の色が変わってきた。
「当然、今年後半いなかったわけですからね。そこは本人も悔しい思い、クソっという気持ちを持ってると思うんで、しっかりと来年やってくれると期待しています」

――本来のポテンシャルだと7、8、9回を任せたい。
「あれだけの球を投げるんだから、6回、7回ぐらい投げてくれて、そこで固定させてくれたらありがたいけど、投げてみないと分からないんじゃ、そこに固定できないからね」

――甲斐野投手も巨人戦に投げてもらう。
「巨人戦に投げるのは誰だったかな。大関、甲斐野、杉山、あと予備で正義を連れて行くとか言っていたね。純平も予備やね。あとは高橋礼かな」

――ブルペンでは打席に立たれていました。
「杉山と正義はやっぱり強い球を投げているよね。ベース板が強い。高橋礼もいい球投げてるよ、この秋のキャンプは。秋のキャンプしか見てないけど。ピッチングコーチも球が強くなってきたっていうね。特にアンダースローですから、特殊なピッチャーでボールが浮き上がってくるんで。それが強くなれば強くなるほどバッター打ちにくいと思うんで楽しみですね」

――昨日三笠GMが日本ハムの近藤選手にぜひ来てほしい。
「ぜひぜひ来てもらいたいです。あれだけのバッターですから、来てもらったら大助かりです」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)