侍ジャパン甲斐拓也にフェニックスL参戦プラン 合宿開始前に「試合勘を」

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

11月は栗山監督との対話を重視「たくさん話を聞きたい」

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手が25日、11月に行われる侍ジャパン強化試合に向けた意気込みを語った。本拠地PayPayドームでの秋季練習後に「やるべきことがあるので、そこに向かって準備をするだけ。新聞に載った栗山監督のコメントを見ましたが、その思いに応えられる選手になりたいという気持ちだけです」と胸中を明かした。

 侍ジャパン強化試合にはソフトバンクからは甲斐のほか、周東佑京内野手と石川柊太投手の3選手が参加する。侍ジャパンの扇の要として期待される甲斐は、クライマックス・シリーズ終了後に故郷・大分に戻り、地元のグラウンドを借りて身体を動かし続けてきた。15日の日本ハム戦(東京D)に向けて準備するため、自ら志願して「みやざきフェニックス・リーグ」にも参戦するという。

「いきなり侍でというのは不安があるので、フェニックスで2試合だけでも出て、試合勘を(取り戻したい)というところ。そういうことをしっかりやってから合流したい。侍に行けば、レベルの高い投手がいるので、準備はしっかりとしたい。楽しみというよりは求められるところで仕事ができるようにという気持ちが強い」

 東京五輪で金メダルを獲得した“稲葉ジャパン”では、事前に指揮官と話をし、考え方を共有してきた。今回もまずは栗山監督との話し合いに重点を置きたい考えで「試合は少ないが、どういった野球をするのかたくさん話を聞きたいし、今回はそこが大きい」という。シーズン中には「『苦しんでいる拓也を見られてうれしい。どんどん苦しめばもっと強くなれるから』と。そう言っていただける方はなかなかいないし、僕もそう信じてやろうと思うし、自分の力を出し切りたい」。来年のWBC制覇に向けて、甲斐にとっては大事な3試合となるはずだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)