“監督体験”で感じた難しさ 育成14位ルーキー仲田慶介がベンチで得た「いい経験」

ソフトバンク・仲田慶介【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・仲田慶介【写真:福谷佑介】

“監督”としての初采配は7-10で逆転負け

 ソフトバンクの2軍は13日、宮崎県内で行われている秋季教育リーグ「第19回みやざきフェニックス・リーグ」でヤクルトと戦い、7-10で逆転負けした。初回に高田の犠飛で先制すると、3回には野村大の適時打などで大量4得点。6回には牧原巧の適時二塁打で加点したが、4点リードの9回に大量7点を失って試合をひっくり返された。

 終盤までは上々のゲーム展開だった。初回に先制し、3回には2死から高田、野村大、渡邉陸、真砂の4連打などで一気に4点を加えた。2点差に詰め寄られた6回には牧原巧が2点適時二塁打。再びリードを4点に広げた。先発の大竹耕は5回5安打1失点と好投。6回の重田は2失点したものの、笠谷、高橋純は無失点リレーで試合は9回を迎えた。

 逃げ切りを図り、椎野がマウンドに上がった最終回が誤算だった。松本直、武岡に連打を浴びると、内山大のゴロを二塁の小林がエラー。暴投や渡邉大の適時打で2点差に迫られると、遊撃の川原田のエラーで同点に。代わった中村亮も元山、松本直に適時二塁打を許した。ミスが重なって流れを手放し、大量7点を奪われた。

 フェニックス・リーグでは、選手たちに“監督体験”をさせている。この日は育成ルーキーの仲田慶介外野手が監督を務め、小久保裕紀2軍監督の助言を受けながら、采配を振るった。昨年の育成ドラフト14巡目で入団し、この1年で急成長を遂げた仲田は初の“監督業”をこう振り返った。

「状況とか先読み、予測して、考えないといけないところがすごく難しかったです。こうなったらこうする、ここで(走者が)出たら、次はこうするみたいなことを毎回考えておかないとその時になってバタバタ考えても何をしたらいいか分からなくなる」

「でも、監督目線で試合を見て、こうして欲しいなっていうところがあったんで、そこは自分がプレーする時に、そういう監督の目線、監督の意図っていうのを考えてプレーできるように今後したいなと思いました。すごくいい経験が今日できたなと思いました」

 結果は悔しい逆転負けとなったものの、育成ルーキーにとっては今後の糧になる試合になったよう。「実際に明後日以降のゲームで生かせるなと思いました」と語るように、今後のプレーの糧として、さらなる成長を遂げてもらいたい。

(鷹フル編集部)