ソフトバンク、痛恨2連敗で崖っぷち 今季初連投の大関が決勝被弾、続投策が裏目に

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】

3回途中のピンチで登板した大関が3イニング目につかまる

■オリックス 4ー3 ソフトバンク(CSファイナル・13日・京セラドーム)

 ソフトバンクは13日、敵地・京セラドームで行われたオリックスとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第2戦に3-4で敗れた。2連敗でアドバンテージを含めて0勝3敗となり、崖っぷちに立たされた。

 初回、先頭の三森が二塁打で出塁し、デスパイネの併殺崩れの間に1点を先制。同点とされた3回には1死から周東が安打で出塁すると、柳田が右翼線を破る二塁打。周東が俊足を飛ばして一気に本塁へと生還し、勝ち越しに成功した。

 だが、先発の板東が踏ん張れなかった。先制してもらった初回にアンラッキーな形で同点に追いつかれると、3回には連打でピンチを招き、西野の犠飛で再び同点にされた。右腕はなおも1死一、二塁の場面で降板。ここでソフトバンクベンチは前日、2つの押し出し四球を与えていた大関をマウンドへ送った。

 今季初めて連投した大関はこのピンチを凌ぐと、4回もマウンドへ。この回も失点を与えずに切り抜けたものの、連投で3イニング目となった5回に痛恨の一発を浴びた。走者を1人置き、杉本に左翼スタンド5階席への特大の2ランを浴びて勝ち越し点を献上。藤本博史監督の大関続投策が完全に裏目に出た。

 2点のビハインドとなると中盤以降、打線はオリックスの強力リリーフ陣の前に得点を奪えず。これでレギュラーシーズンから対オリックスは5連敗、直近12試合で2勝10敗と苦手を払拭できず。痛恨の2連敗でアドバンテージを含めて0勝3敗と、オリックスに王手をかけられて後がなくなった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)